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ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

トーキョーと香港とマカオ

香港マカオの旅に出た。

まず大前提として覚えておきたいことがある。

香港とマカオは中国ではない

旅行前のリサーチでそれとなく心に留めてはいたが、現地の人の感覚はより強いものだった。

それも含め、準備から記録していこうと思う。

準備編 Vanilla Air
往復の航空機はVanilla Air、Expediaで手配した。
おかげでかなり安価に済ませることができました。しかし、安価なツアーは注意が必要。高確率でシンプル・わくわくバニラというコースになっているはずです。
このコースだと手荷物を預けるのに追加料金がかかります。渡航先エリア毎に金額が設定されていますが、香港・マカオの場合は¥4,000もかかります。
これでは折角チケット代が安く済んでも意味がありません。
さらに、機内に持ち込める手荷物にも厳しく制限があります。

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渡航先で持ち運ぶカバンと、衣類などを入れた鞄の計2つのみです。

私は夏の3泊4日でしたがギリギリでした。

そもそも合計7kgというのが厳しすぎる制限ではあります。あらゆるサービスをオプションに することでボーディング代を格安に抑えているLCC、仕方ないことではありますが、出来ればこの追加料金はクリアしたいところです。

これにはある裏技があります(小声)。

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Vanilla Airは現在(2018年9月現在)成田空港第3ターミナルにありますが、基本的にチェックインの為に行列が出来ています。

行列の先頭付近には計量台が用意されており、係員がチェックしながら持ち込み可能な荷物にバンドを取り付けていきます。この時、サイズや重さが怪しい荷物は計量チェックを受けます。

今回、かなり軽めに抑えたのでこのチェックを無事クリアしました。しかし、実際問題このチェックさえクリアしてしまえば、その後どれだけ荷物が増えても持ち込みは可能です。

つまり、計量を受ける前に中身をどこか別の場所に置いておけば持ち込み可能のバンドを巻いてもらえる訳です。バンドさえ巻いてあれば重さに関わらず機内に持ち込めます。

さらに、預け荷物がなければ自動チェックイン機に案内されます。渡航後もレーンを流れてくる荷物を待つ必要がありません。

このおかげで私はかなりの費用と時間を節約出来ました。

冬に旅行する際はどうしても着替えが嵩張るのでハードルがあがりますが、夏はなるべく着替えを小さく軽くし、手荷物は2つ、7kgまでに抑えましょう。

肝心の機内。飛行時間は4〜5時間です。

席は狭いですが、まあ短い時間なので我慢できます。

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さっきまで乗っていたスカイライナーの方が広いですね。

機内食は全て有料なので注意しましょう。

さあ、いよいよ香港に入国です。

香港滞在編① Dorsett Mongkok (ドーセットモンコック)

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香港空港は観光エリアからかなり離れた場所にあります。
とりあえず私は待機していたタクシーに乗ってホテルを目指しました。金額は250HKD、約¥3,700ほどでした。
広東語ではバス巴士タクシー的士と表記します。案内にはもちろん英語が書いてありますが、覚えておいて損はないでしょう。
香港での滞在先は Dorsett Mongkok Hotel、ミドルクラスですが小ぎれいなホテルです。最寄駅はオリンピック駅、ダウンタウンのような雑多な街中に急に現れます。
チェックイン時に500HKDデポジットとして徴収されます。現金を最小限に抑えていたのでここで500HKDを失ったのは結構痛手でした。気をつけてください。
従業員は基本的に英語が喋れるので安心です。とても丁寧に対応していただきました。
滞在先としては可もなく不可もなくというところでしょうか。
ほとんどの観光エリアから離れていることだけは不便でした。

 

香港滞在編② 鉄道

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香港は鉄道が発達しています。
2〜5分に一本は電車が到着します。
私はオリンピック駅、カオルーン駅、シェンワン駅、セントラル駅を利用しました。
そして乗車代が非常に安いです。カオルーンエリアから香港島へ渡っても10HKDほどしかかかりません。結局滞在中ほとんどの移動を地下鉄で行いました。
日本のSUICAにあたるオクトパスカードというものがありますが、デポジット含め150HKD必要なので購入は見送りました。今思えば買った方がよかったですね。
駅にはセブンイレブンサークルKサンクスが必ずと言っていいほど入っています。そこではお〜いお茶やおにぎりを売っています。その辺の文化は日本と同じですね。
 
香港滞在編③ Bar OZONE
香港滞在中にどうしても行きたかった場所があります。Bar OZONEです。
カオルーン駅からすぐのリッツ・カールトンホテルの最上階に入っています。

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これがまたたどり着くのに一苦労でした。

このビルにはICCモルガン・スタンレーといった他施設も入っているのですが、リッツ・カールトンは入口が少し奥まった別の場所にあります。

一度通り過ぎると思ってもいいでしょう。折角ビルにたどり着いたのに30分ほど放浪しました。気をつけてください。

Bar OZONEは世界一高い場所にあるバーです。

カクテルが200HKD〜と値が張りますが、その価値はあります。

テラス席と称してガラスの壁と青空天井の席があるのですが、そこから香港の夜景が一望できます。湾の向こう側に見えているのは香港島です。近いですね。

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私が訪れたのは木曜日でしたが、予約なしで窓際のカウンター、少し離れたソファー席、いずれも座ることができました。3000円のカクテル一杯で1時間ほど滞在しました(笑)。

非常に居心地がいい空間で、どちらかというと外国籍の方が多いです。

飲み終わってビルを出ると、これまた香港らしいビル群が乱立しています。

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香港滞在編④ セントラル
カオルーンエリアに比べて香港島は都会です。日本よりもっと高いビルが建っている銀座をイメージしていただければそれに近いです。
とても綺麗なので失礼ながら驚きました。
このエリアで訪れた観光スポットはPMQです。シェンワン駅からほど近い場所にあります。

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かつては警官の宿舎として使われていた建物の一つ一つの部屋をクリエイターにテナント貸し出ししており、ショッピングモールのようになっています。
秋葉原2k540のようなイメージです。
現地のクリエイターが作る雑貨やアクセサリーを購入することができます。セレクトショップのような店舗もあります。
フロアマップが用意されていないので注意してください。店舗一覧の小さな冊子はインフォメーションカウンターでもらうことができます。
 
香港滞在編⑤ Yick Cheong 団地
香港はとても人口密度が高い都市としても有名です。
しかも、急激な都市化により地価の高騰が抑えられず、マンションはあるのに低収入の市民が入居できず、公営住宅の入居待ちが3年待ちになるなど、住宅問題は深刻です。
セントラル付近から東に移動するとダウンタウンのような雰囲気になります。というより、綺麗に整備されているのは一部だけでしょうか。
クァーリベイ駅のすぐ近くにYick Cheong団地という場所があります。香港の隠れたフォトスポットです。
正確には5つの団地が集まっている場所なのですが、ネット検索の場合はYick Cheong Buildingsでヒットします。

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えも言われぬ圧迫感ですね。実際目で見ても迫力があります。

映画、Transformerのロケ地となり、一躍有名となりました。

着目すべきは実際にほとんどの住戸に人が住んでいるという点です。

日本でもアニメや映画のロケ地、いわゆる聖地の観光問題がしばしば取り上げられます。このYick Cheong団地も例外ではなく、地上では多くの人が長時間写真撮影をする様子が見受けられました。

私自身も同じように写真を取っていたので意見する権利はないのですが、もし自分が住民だったらいい気はしないだろうと思ってしまいました。

国民性的には日本人よりは神経質にならないかもしれませんが、十分迷惑ではありますね。

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香港滞在編⑥ ヴィクトリアピーク
セントラルからいける最も有名な観光スポットはヴィクトリアピークです。
香港島内にある山のことで、いわゆる100万ドルの夜景を観るため、多くの人が訪れます。私もピークトラムに乗って行ってまいりました。
このピークトラムが厄介で、かなり混雑します。

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写真ではすでに日が暮れていますが、これでもかなり暑いです。湿度もあり、倒れそうになりながら1時間ほど行列に並びました。みなさん夜景を目指しているので、行列を避けたい方は日が暮れるしばらく前に山頂に到着しておくようスケジュールを組むことをオススメします。

最大23度というかなりの急勾配を上るため、着席が推奨されており、係員の目測で座れそうな人数だけ案内されます。しかし必ず座れない人がちらほら出てしまいます。

それを避けるためにトラムのドアが開いた瞬間に大勢が押し合いへし合いで車内に流れ込んで行きます。それはもう日本では絶対にお目にかかれない国民性を目撃できます。必見です。

かなり心身ともに疲弊しますが、山頂で夜景を眺めるとそんな疲れはどこかへ吹き飛びます。

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今までそれなりにたくさんの夜景を見てきましたが、なるほど異国のこの夜景は一味違いました。

左手に見える高いビルがBar OZONEの入っているリッツ・カールトンです。その手前には黒く帯状に光のない部分がありますが、湾です。

ちょうど中心あたりの明るく高いビルがたくさんある部分がセントラル付近です。

香港の高層ビル群は昼間に見ても圧巻ですが、夜景として見るとまた違う印象を受けます。昼間に見ると非現実的なものに見えるのですが、夜の闇の中にぽつぽつと生活の明かりが灯っているを見ると、それぞれのビルに目一杯に人が住んでいて、それぞれの生活を送っているのだなあと実感します。

香港の夜景はもっとギラギラしているかと思っていたのですが、とても綺麗でした。

少し苦労しますが、香港に行った際には見ておいて損はないかと思われます。

香港からマカオ
香港もマカオ特別行政区ですが、本土-香港-マカオ、それぞれの移動にはパスポートが必要です。もう、別の国ですね。
言及し忘れていましたが、香港マカオは広東語という中国の方言を喋り、一般的な中国語とは違います。挨拶も違うので、中国語を喋れるから香港でも苦労しない!と思ったら間違いです。
さて、香港からマカオへは船に乗っていくのが一般的です。
香港側にはいくつかフェリーターミナルがありますが、シェンワンから直通のマカオフェリーターミナルという場所にいくのが定石です。香港にある、マカオフェリーターミナルです。紛らわしいですね。

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とにかくターボジェット(噴射飛行)というフェリーのチケットをお買い求めください。それで間違いないです。ターボジェットのことを知らなくても係員に「マカオに行きたい」もしくは「マカオ…」と伝えればターボジェットのチケットを買わされます。

チケット代は200HKDです。

15分に一本間隔くらいでフェリーが出発しており、滞りなければチケット購入の30分〜1時間後くらいのフェリーに乗ることができます。

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赤い船です。実際は香港の海は緑色に濁っています。

さあ、いよいよ乗船ですが、この船、かなり揺れます。

危険な揺れではないのですが、非常に酔いやすい揺れです。マカオまでは50分ほどで到着します。船酔いしやすい方は一番最後に乗船し、すぐに寝ましょう。

マカオに付いたら入国審査を済ませ、いざ、夢の街へ。

 

マカオ滞在編① The Countdown
フェリーを降りたらシャトルバスターミナルを探しましょう。
マカオは鉄道がありませんがシャトルバスが非常に発達しています。それぞれのカジノ、商業施設、ホテル等々を繋ぐシャトルバスがあちこちから出発しています。
マカオ内では移動費がかからないと思って問題ありません。
私はThe Countdownというホテルをとりました。City Of Dreamsという商業施設内にあるホテルです。
バスターミナルで係員に行き先を告げれば案内してくれます。

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City Of Dreams、CODと略されます。CODはご存知、Hard Rock Cafeが経営する商業施設です。ショッピングモール、ホテル、カジノを完備しており、なんならCOD内だけでもマカオが楽しめます。
2017年まではHard Rock Hotelという名前で営業していましたが、ファミリー向けに改装され、再出発したようです。
当初よりHard Rockテイストは薄れましたが、内部にはもちろんHard Rock Cafeが出店しており、ところどころにRockテイストが散りばめられています。
キッズスペースがあるということで現在はファミリー層に人気のようです。
17階に案内されました。

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さて、マカオも香港と同様、南北に湾で分断されています。

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ホテル・カジノ付き商業施設群が南北に点在しており、The Countdownは南側です。
ちなみにフェリーは北側のアウターハーバーに到着しました。南側にもタイパフェリーターミナルというものがありますが、利便性が悪いのでオススメしません。
北側に到着してしまうのも不便に見えるでしょうか?シャトルバスのおかげでフェリー到着後20分後ほどにはホテルにいました。十分便利です!
そして、The Countdownからもそれぞれのエリアへのシャトルバスが出ています。
チェックイン時に案内があります。カジノの目の前のエスカレータを下った場所に乗り場があります。最初の写真であげた正面エントランスまで行ってもありませんので注意してくださいね。
 
マカオ滞在編② ポルトガルエリア
先ほどの地図で表記しておきましたポルトガルエリアに行きました。
ガイド等見た方は目的地に入れているのではないでしょうか。The CountdownからはGrand Emperor行きのバスで近くまでいけます。基本的にCODからマカオ半島へ行くならこのバスに乗っておけば間違いないかと思われます。
私がポルトガルエリアと呼んでいるのはセナド広場〜聖ポール天主堂にかけての歴史的市街地区のことです。

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マカオポルトガルの関係をご存知でしょうか。16世紀、ポルトガル人が初めてマカオを訪れ、交流が始まりました。始めは仮住まいをしながら中国商人と取引をする程度でしたが、ポルトガル人の海賊討伐の恩恵を高く評価した中国政府はポルトガル国籍に永久居住権を与えました。
その後、アヘン戦争で衰退したマカオポルトガルが統治。一時、マカオポルトガルの領地となる。
そして1990年、マカオは中国に返還されるとともに特別行政区となる。
まあ、なにやら色々あったということですね。
 
今や総合エンターテインメント都市となったマカオ自体が香港や中国と比べて見ると異質ですが、その中でもカラフルでポップな歴史地区は異質です。

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私が訪れた日は祭りだったらしく、セナド広場に中国テイストの飾り付けという、もう入れ子状の街並みとなっていました。

セナド広場からほど近い場所で食べたポルトガル料理はとても日本人好みな味付けでした。

歴史地区はそう広くはないのであまり散策に時間はかかりません。

半島側で時間が余ったらグランドリスボアのカジノを見ておきましょう。

 
マカオ滞在編③ カジノ

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さて、お待ちかねのカジノです。
マカオを訪れたらカジノに行かない手は無いでしょう。
日本でも2020年の東京オリンピックを封切りにカジノが解禁します。
ギャンブルというとパチンコや競馬ですが、カジノは少し趣向が違います。どちらかというとお金持ちの道楽ですね。
当初はいくつかカジノを回る予定でしたが、時間が押してしまい、結局滞在先のCODのカジノしか行けませんでした。
ゲームは大きく分けて3種類。ルーレット大小バカラです。

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一番ルールが簡単なのがルーレットです。白い玉が入る数字や色を当てます。
次に大小。3つのサイコロを振って出る目の組み合わせを当てます。
そしてバカラディーラーとプレイヤーのカードの数字の和を当てます。
マカオのカジノではやはり広東語が飛び交います。次点で英語。外国語に疎い日本人はおそらくディーラーのいる卓はハードルが高いでしょう。
ゲームセンターのようになっているアーケード式の台ならばケータイを片手にルールを見つつゆっくりとギャンブルを楽しめます。
私は性に合っていないようで、100HKDが150HKDになった時点で怖くてやめてしまいました。
中には5センチほども厚みがあろうかという札束を持ち歩いている男性もいました。アメリカンドリームですね。
ちなみにマカオはとても治安がいいそうです。私はあまり夜に外を出歩きませんでしたが、治安がいいならロスよりも優れた面もありそうですね。
 
まとめ
今まで香港はただ中国の一部。マカオはトルコの隣、くらいに思っていたのが540度くらい変わりました。
最近の日本からの渡航先のトレンドは専ら台湾ですが、流行に乗らず少しマニアックに旅をしたいという方は香港とマカオもオススメです。
飛行機代・宿泊代が合わせて4万円程度。
現地では4万円程度使ったので、合計約8万円での旅行でした。
下手に国内で飛行機に乗るよりも安いかもしれません。
香港で上空から降りしきる室外機の水は見ものですよ。
以上、香港・マカオ旅行記でした。