タイピスト!
原題:Populaire(2012)
タイピスト!は2012年のフランス映画です。
都会暮らしに憧れて田舎から出てきたルイは保険代理店の秘書として職を得る。
面接の際「タイピングだけは得意です!」とタイピングの腕前を披露し、その見事なタイピングスピードを買われ、「世界一になろう!!」と特訓をするお話です。
フランス映画を鑑賞したことがあったかと記憶を辿ってみましたが、もしかすると無いかもしれません。
劇中でずっと話されているフランス語は全く馴染みのないもので、シルブプレくらいしか聞きとれませんでした。
今時の若い方はタイプライターをご存知でしょうか。
おしゃれな雑貨店等に置いてあったりするので意外と目にする機会は多いかもしれませんね。
しかし、日本ではタイプライターが流行りませんでした。
ワープロ・PCには変換機能がありますが、タイプライターにはありません。
したがってQWERTY配列アルファベットキーだともちろんアルファベットしか打つことが出来ません。
もし日本語のタイプライターを作るとしたらひらがなかカタカナになるのでしょうか。
いずれにせよそれで打った原稿に価値はないでしょうね。
そう考えるとたった26文字で全ての単語を表せる英語はとても優れた言語ですね。
この映画はとてもポップな作品で、色彩も鮮やか、ストーリーも軽快に進み、とても見やすい一本でした。
主演のデボラ・フランソワはとてもチャーミングな女優さんで、劇中のルイを見事に演じきっていました。
映画が終わった途端にキーボードに向かって何か打ちたくなります。
しかし、現実の自分のタイピングスキルでは映画のように気持ちよく打つことが出来ません。さらに、やはりタイプライターのあのやかましい音はいいですね。
現代のオフィスにタイプライターを実装したら仕事にリズムができるのではないかと思います。PCのキーボードでもとてもやかましくタイピングする人は一定数いますが。
この映画におけるデボラは日本でいうと石原さとみという印象です。
制作側が女優さんをいかに綺麗に、可愛く見せるか、着せ替え、ヘアスタイルを決めるか、という点に重きを置いていたことがわかります。
シーンが変わるたびに綺麗な洋服を着替え、色々なヘアスタイルで魅力を見せつけてきます。
ラブストーリーに関してはツッコミどころが満載なので、おまけ程度に見ることをオススメします。
たまにこういうクラシックな舞台の映画を見たくなるのはなぜでしょうか。
現代のモダンな生活に疲れているんでしょうかね。
キーワードは「色と音!」ですかね。
111分とコンパクトな作品なので、現代社会のストレスで疲れてしまったサラリーマン諸君はぜひ!!