SE7EN
SEVEN(SE7EN)を鑑賞した。
パッケージだけは見たことがあったが、未鑑賞でした。
思ったより古い作品ですね。カテゴリはサイコホラーでいいでしょうか。
いつだかSAWを7作品連続で鑑賞し、サイコホーには耐性があります。
退職まで1週間を切ったベテラン刑事 サマセットと新人刑事ミルズが猟奇殺人事件の操作を始めます。サマセットは一人目の被害者の殺人現場に血文字で書かれた「GLUTTONY」を見て連続殺人の始まりを予感します。
その推理通り、七つの大罪に沿った被害者が次々と殺害され、捜査も難航…。
七つの大罪を引用したシンプルなシナリオと、あっと驚かされる複雑な結末で作品が引き締まっています。
サマセットのベテランの勘とミルズの若い推理というヒントを得ながら我々視聴者は犯人像を推定しますが、なかなかそれが一つに定まりません。
後味の悪い結末ですが、私は好きでした。
トーキョーでもよく猟奇的な殺人事件が起こりますが、犯人はどのような心境で罪を犯してしまうのでしょうか。常人では考えつかないような動機だからこそ普通の人では推理が及ばないのでしょうか。
SE7ENの犯人の犯行動機が私には分かりませんでした。
しかし、私たちが日常生活で見逃している罪が犯人には大きく見えており、人々はそれを意識すべきだというメッセージを読み取れました。
キーワードは「悩み」でどうでしょう。
こういうサイコホラーを鑑賞すると生きているってなんて素晴らしいんだという気持ちに陥ります。
七つの大罪とは言いますが、おそらくそれぞれの罪は私たちから見たら小さな物です。それを小さいと思えるこの環境がおそらくとても素晴らしいし、そう思ってしまうことが大きな罪なのでしょう。
ううむ、何か深い考えをしてしまいました。
少々疲れる作品ですが、結末で「うわあ」と思いたい方はぜひ。
あなたも7つのうちの1つくらい罪を犯しているかもしれません。