グッド・ライ
原題:The Good Lieを鑑賞した。
概要を知らずに見たので冒頭のアフリカシーンが長くて少し疲れた。
このシナリオにおいて彼らのバッググラウンド以上に重要なものはなく、省けなかったのだろうと思う。しかし長かった。
スーダン難民の4人がアメリカへ移住し、仕事を探す。という物語である。
核となるのは紛争中に生き別れた主人公の兄で、心情的にもストーリー的にも幾度となくキーとなる。
シナリオとは別に、まったく同じ時代を生きているはずの彼らがアメリカに降り立った時、文明生活をどう捉えるのか、という描写が妙に細かく書かれていた。
日本は島国だし、鎖国という歴史もある。移民も少ないのでおそらくアメリカ人がこの映画を見た時ほどの感動は得られないと思われる。
しかし、色々とツッコミどころはあった。
大学はどうしたの?とか、物語のクライマックスとしてのGood Lieはそれでよかったのか?とか。
ディテールに凝りすぎてアウトラインがぼやけてしまったように思える。
ただ、劇中で描かれている世界情勢を全く知らなかった身としては、同じ時代でこれだけのギャップがあるという驚きを得られたことがこの作品を見た最大の収穫だった。
日本は恵まれすぎているということを再認識する。
キーワードは「現実」でいかがでしょう。
また、ヒロインである職業案内所のキャリーはLegally Blondeでエルウッズを演じたリース・ウィザースプーンである。
Legally Blondeは2001年、今作は2014年。
13年で随分大人になったものである。今作の鑑賞中ずっとどこかで見た顔だなあと思っていた。演技の幅の広い女優さんですね。
そういった部分も含め、見聞を広めたい方はぜひ鑑賞を。