ROOM
こういう"アカデミー賞!!"みたいな作品、たまに見たくなるんですよね。
ROOMを鑑賞しました。
まったく予習なしで鑑賞を開始したので始めはなんの話だか分かりませんでした。
小さな部屋で生活している女性と少年。少年は5歳。
それなりに文明的な母親と、おそらくこの小さな部屋で生まれ育った少年。
その価値観には大きなギャップがあり、それを見ているだけだとちょっとしたファンタジーのようです。
しかし、実際はそんなファンタジーではなく、かなり現実的な状況に二人はいます。
シナリオのアウトラインは「部屋の外に出る」ですが、この作品においてそれは経過でしかなく、起承転結で言うところの「起」です。逆に部屋からの脱出が巻き起こすあれこれがシナリオのキーですね。
見ていると辛くなるような場面も多々ありますが、結構満足感のある作品でした。
少年ジャック役のジェイコブ・トレンブレイ君は「ワンダー 君は太陽」にも出演し話題となりました。
その話題でROOMが再ブームといった感じでしょうか。このタイミングで鑑賞する運びとなりました。
ロングヘア出演のROOMでのジェイコブ君は女の子のような可愛さです。
作品中では「なぜ二人がここにいるのか」が明示されないままストーリーが進みます。
それがファンタジー感を醸してるのでしょうか。
物語の核心に繋がりますが、この作品は「フリッツル事件」という実際の事件を元に作られたようです。
かなり脚色されているので予習する必要はありませんし、予習しないほうがいいと思います。
もし自分が同じ状況で生まれ育った子供だったらどんなことを考え、どんな行動をしていたかと考えさせる作品です。
そして犬を飼いたくなる映画です。
子供と犬は人を癒す力を持っていますね。
私は猫派ですが。
キーワードは「GOOD BYE」です。
アカデミー賞!って感じの作品を見たい方、どうぞ!