トランセンデンス
トランセンデンスを鑑賞した。
ジョニー・デップが主演したということで話題になった。
最近じゃよくある人工知能、AIを題材にした作品である。
ジョニー・デップ演じる科学者ウィル。海賊から科学者まで違和感なく演技できるジョニー・デップの才能は見上げたものである。
個人的にはアシスタント役で出ているポール・ベタニーがアツい。
何と言ってもAIの代表格、IRONMANのJ.A.R.V.I.S.役を声優としてこなし、後にヴィジョン役で出演することとなったポール・ベタニー。
AIの映画ということもあるが、根本的に好きなので嬉しい。
背が高くてイギリス訛りが素敵なダンディ。
彼もまた二枚目、三枚目を問わず演じきる素晴らしい俳優さんです。
シナリオアウトラインは「世界一の天才の意識をオンラインにアップロード!」です。
ここが好き
テーマ的には21世紀宇宙の旅のクライマックス、スターチャイルドを彷彿とします。
生きている時の意識や思考回路をまったく再現してオンラインにアップロードできれば人は永遠に生きながらえることができるのか。
それは本人として認識していいのか。
という、深いテーマです。
どこでもドア論でもあります。どこでもドアはくぐり抜ける瞬間に片方では消滅し、片方では全く同じ人間を複製している。それを自分と捉えていいのか。という命題があります。
思い出のおもちゃが壊れたけど全く同じ汚れ具合のおもちゃをもらえたらそれでいいのか?!という問題ですね。
長くなりました。
つまり、かなり深くて面白いテーマをチープにならずに描ききれたと思います。
こういう映画って途中からSFに舵を切ってしまいがちですが、なんとか免れたのではないかと思います。
キーワードは「証」です。
本当に彼が彼自身なのか。注意してみてみてください。ミスリードもあります。
シンプルに大作なので、映画!!って感じの映画をみたい方、週末などにぜひ!