帰ってきたヒトラー
原題:Er ist wieder da(彼が帰ってきた)を鑑賞した。
何らかの原因で現代へタイムスリップしたヒトラーのお話です。
シナリオアウトラインは「ヒトラー、2014年のドイツで活躍」です。
ヒトラーを演じるのはドイツ人俳優オリヴァー・マスッチ。
あまりはっきりヒトラーの顔を覚えていなくて、調べてみると瓜二つに似ていて驚きました。
恐ろしい思想にもかかわらずヒトラーは人々を惹きつけました。
今作の中でもヒトラーは人を惹きつけてしまいます。
過去から未来へのタイムスリップものですが、ヒトラーはすぐに現代に適応し、ネットによって自分の事を調べあげます。
日本では侍が現代に降り立ち、物語が終わるまでテクノロジーに翻弄されきるのがお決まりです。そんなところで今作中のヒトラーの賢さを感じます。
一文無しで現代に飛び、過去と同じように人々を惹きつけるヒトラーは、実際の彼ならどうだったかわかりませんが、かなり崇高な人間だとわかります。
ここが好き
ただ冷徹ではなく、人間臭い部分をたくさん描いています。
これを見た現代の日本の若者はヒトラーを好きになってしまうかもしれません。
私は歴史の勉強があまり好きではありませんでしたが、こうして歴史を学ぶのは楽しいです。
チャーチルと合わせ、英国とドイツの当時の戦況を学んだつもりになっています。
次はアメリカ側の戦況を…。
キーワードは「沈黙」。
ちょっとだけヒトラーを好きになる映画です。
歴史に全然興味がないそこのあなた!ぜひ!