クワイエットプレイス
クワイエットプレイスを鑑賞しました。
結構好評だと思っていましたが、酷評の嵐ですねえ。
しかし、鑑賞すればそれとなくその理由はわかります。
シナリオアウトラインは「サイレントで戦う家族」です。
この映画はドントブリーズと対比されていますが、毛色は随分違いますね。
どちらもホラーに位置付けられていますが、どちらかというと今作はアクションでしょうか。
さらに違う点は設定の稚拙さです。
ドントブリーズは目の見えない退役軍人と、その彼をターゲットに強盗を企てる若者たちという他に解釈のしようのない二大勢力を作り上げ、一つの家を舞台にすることで作品のシナリオを固めています。
今作は「音を立ててはいけない」状況を作り上げるためにかなり無理やりな状況設定をしてしまい、その状況に対してツッコミどころがありすぎるので多くの反感を買ってしまったのではないでしょうか。
そしてその粗を自ら抉り出すような演出まで加えて火に油です。
しかし、その無理やり作り出した状況の中での緊迫感や驚きの演出は素晴らしかったのではないでしょうか。久々にドキドキしながら映画を見ました。
おいおいマジかよという展開も、まあ、なくはないにせよ、耐えうる範囲でした。
見終わった後の疲労感は半端ないです。
ここが好き
エミリーブラント迫真の演技。
中盤でかなり重要なシーンがあるのですが、サイレントであの演技は素晴らしいですね。
しかも撮影時はCG等もないと思うとさらにすごい!と感じます。
ドキドキ感もそこがマックスですかね。
なかなかツッコミどころが多い作品なので、週末に友人と突っ込みまくりながら鑑賞するのがいいのではないでしょうか。
静かなシーンが多く、なんとも不思議な感じです。
「静かにする」に関してはドントブリーズよりも徹底されているので、本当にサイレントな映画です。
人間は視覚が9割とは言いますが、その中でも声や音を発さずに何かを表現するのは非常に難しいことです。
イロモネアでもサイレントが鬼門ですしね。
それをこの映画はやっていると思ったらすごいことですよ。たぶん。
個人的には見ておいて損はないと思うので、ぜひ鑑賞して見てください!