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ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

リチャード・ジュエル

リチャード・ジュエルを鑑賞しました。

実話に基づいた物語で、アトランタオリンピックで起こった爆破事件の容疑者として濡れ衣を着せられた無実の警備員の戦いを描いています。

シナリオアウトラインは「警備員、濡れ衣」。

 

実際のリチャードジュエルと出演したポール・ウォルター・ハウザーの見た目がそっくりということで話題になってもいました。

とはいえ、実話なので、自白を強要しようとするFBIとの戦いや、リチャードと弁護士の確執など、割と淡々としたリズムでストーリーは進みます。

警察ものではよくある話ですが、犯人を検挙しなければならないという目的が先行し自白を強要する、その裏で真犯人がのうのうと街を闊歩しているかもしれないのに無実の人間だけに焦点が当たってしまう。

 

そういった状況に陥った1人の男の感情の変化や生活の変化が丁寧に描かれていて、リチャードの人柄もあり、面白おかしく最後まで見ることができます。

サム・ロックウェルもはまり役です。

 

ここが好き
リチャードの人柄と、リチャードが無罪だとただ1人信じるワトソン。
もちろん家族や親しい友達たちはリチャードが無罪だと信じていますが、メディアの印象操作によって正義のヒーローとして一躍有名になったリチャードのイメージは自作自演のテロリストになってしまいます。
その中で昔のよしみで電話を受け、二つ返事で無実だと信じるワトソン、苦労して弁護するワトソン、というのが見どころです。
 
東京オリンピックはコロナ渦で開催の可否も危ぶまれていますが、オリンピックという大イベントで世界中からいろんな人が集まると、こういったテロのターゲットになる可能性もあります。
もちろん日本も厳戒態勢で挑むとは思いますが、こういった史実があったと映画を通して知れるのはありがたいですね。
 
日曜の夜に家族で見てみてください。