POPcorn

ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

劇場

劇場を鑑賞しました。

山﨑賢人、松岡茉優の出演で送る渋めなラブストーリーです。

シナリオアウトラインは「下北で夢を見る。下北で現実を見る」です。

 

個人的に好きな、2015年に公開されたももいろクローバーZ主演の映画「幕が上がる」に世界観が似ており、一部出演者も被っているのでそれも含めて楽しく見ることができました。

 

お笑い芸人又吉の長編小説が原作で、火花に続き東京で夢見る若者の話です。

今作は演劇で大成することを夢見る青年と振り回されるヒロインで構成されています。

 

下北は好きでよく行きますが、演劇を見た事はなかったので、見てみたいと思わせる作品でした。

小さなステージ上でよくわからない動きをしたり、簡素なセットの中で主張強めのセリフを言う。そんなイメージの演劇ですが、実際はどうなのでしょうか。

 

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 2人の役所は非常にうまくできていて、

夢を見続ける主人公×現実を見始めるヒロイン、です。

現実もこういう構図は多いのではないでしょうか。

男ばかり夢を追い、女性は結婚や出産というイベントに向け現実的になっていく。

その辺の議論に一つの結論を提案する作品なのではないかなと思います。

 
ここが好き
この構図で対立してしまった男女はなかなかハッピーエンドにはたどり着けないと思っています。
その辺のすれ違いかたとか、両者の思いとか、行動を緻密に描いていて、
終始「下北のどこかで本当に起こっていそう」な物語です。そこを外さないのは又吉と行定監督の所業ですね。
 
和製で渋めなLA LA LANDといった感じです。
皆さんと恋人と価値観の違いですれ違うことはありませんか?
模範解答ではないかと思いますがこの映画を見ると各所で胸が締め付けられると思います。
 
夢みがちな男性諸君、今期が近づいてソワソワしている女性陣、
ぜひみていただきたい一本です。