POPcorn

ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

映画の評価に関して

Filmarksも始めました!コチラ

★★★★★
文句なしで人におすすめできる。
もう一度見たい!と思える。
号泣した作品はここ。
★★★★☆
楽しく見られる。
人と一緒に観たりするのに良い。
★★★☆☆
普通に面白い。
観てよかった。
★★☆☆☆
いうほど面白くない。
鑑賞中眠くなったりした。
自分の知識不足のせいで面白さを感じられなかった作品はここ。
★☆☆☆☆
面白くない。見るだけ時間が無駄 

 

以上の基準で、私は「どんな映画を見ようかな」と迷っている人の作品選びの助けになるといいなと思い、「絶対にネタバレしない」をモットーにレビューを書いています。

★★★★★に関しては王道の作品も多いですが、ぜひ星の多い順にチェックして見たことのない映画を鑑賞して見てください!

シンプルシモン【アスペのスカルスガルド、生きやすい道を探す】

シンプル・シモンを鑑賞しました。

スウェーデンの映画で、原題はI rymden finns inga känslor、スウェーデン語で宇宙には感情がないという意味だそう。

スカルスガルドがITに出たあたりで気になっていたのですが見られる手段がなかなか見つけられず、ずいぶん時間が経ってからの鑑賞となりました。

192cmもある彼がこの役をやるとなかなかの迫力ですね。元々スウェーデン出身だったとは知りませんでした。

 

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いつからか日本でもアスペルガー症候群という言葉は(曲解されている気がしますが)広がり、言葉自体は聞いたことがある方が多いと思います。

人付き合いが苦手とかいう次元には収まらない神経質さや何か一つの物事への執着、コミュニケーション能力に癖がある、等々の症状のある方に診断されます。

ここが好き

不器用ながらも兄のために行動するシモンのブレない兄への愛。

ファンタジーのような色使いと癖のあるキャラクターたち。

 

ちょっとした演劇のような世界でストーリーは進みます。

人との意思疎通で齟齬が生まれちゃうのはアスペルガー症候群にかぎった話ではありません。

大なり小なりなんか伝わってないなあ?みたいな気持ちがありながら人は生きているのではないでしょうか。

そんななかでもブレずに軸を突き通すのは大切ですね。

Tsutaya Discusなんか利用してる方はぜひ見てみてください。

 

FreeGuy【意志を持ったモブキャラ頑張る!】

FREE GUYを鑑賞しました。

バトルゲームのモブキャラがふと自我に目覚めたら?です。

PUBGやフォートナイトのようなオンラインゲームでNPCとして日々同じ行動をしていた主人公GUYがある日を境に意志を持ってゲームに参加してしまいます。

なんだか、マトリックスと、レディプレイヤーワンと、ロックマンと、トゥルーマンショーと、いろいろなエッセンスがミックスされたような超楽しい映画です。

 

ここが好き

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プレイヤーとの対比で、日々同じ行動、プログラムされた行動をしているNPCたちは現代社会で特に目的を持たずに生きている人々と重なります。
その中で意志を持って敷かれたレールから外れていくGUYは他のNPCから見ればバグです、日本の閉ざされた会社や学校でも似たような状況が生まれることがあるんじゃないかと思います。
NPCが意志を持った時に何を思うか、どう行動するかと言うのがもちろんこの映画の肝で、その途中で巻き起こる事件を超楽しく描いています。
ゲームとしての描写や様々なオマージュ、ギャグ、すべてが私にはハマってしまい、テーマも刺さってしまい、超コメディなのに泣きながら鑑賞することになりました。
 
誰もがあなたの人生の主人公!
ぜひご覧ください!

SPIDER-MAN: NO WAY HOME Official tralair【もはやファンメイドの新生スパイダーバース】

SPIDER-MAN: NO WAY HOMEのトレーラーが公開されました。

詳しい内容の分析はいろんな方がしているので、感動だけ綴っておきたいと思います。

 

スパイダーマンと言えば大きくトビーマグアイヤ版、アンドリューガーフィールド版、そしてトムホランド-MCU版と分けられます。

厳密にはこの3パターンは「かっこよくCG化が可能になった後」の分類ですが、一般的な認識としてスパイダーマンは上記3分類かと思います。

 2002 Spider-Man [グリーンゴブリン]

 2004 Spider-Man 2[ドックオク]

 2007 Spider-Man 3[サンドマン、ヴェノム、ニューゴブリン]

 2012 The Amazing Spider-Man[リザード]

 2014 The Amazing Spider-Man 2[エレクトロ、グリーンゴブリン]

 2017 Spider-Man: Homecoming[バルチャー]

 2019 Spider-Man: Far From Home[ミステリオ]

  ※[]内ヴィラン

2002年からMARVELファンの心を支え続けているスパイダーマン

アニメ作品としてSpider-Man: Into the Spider-Verse(2019)も公開。

 
ポイント<マルチバース
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マルチバースという言葉、最近ではよく聞くので一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
Uni-verse(宇宙)に対してのMulti-verse(多宇宙)はかつてパラレルワールドと呼ばれていた概念とほぼ同義です。
特にフィクションの世界では現在の世界と似通った世界が別次元にあり、頑張れば移動可能、というコンセプトに繋がります。
スパイダーマンで言えばまさに、トビーマグアイヤがスパイダーマンだった世界とアンドリューガーフィールドスパイダーマンだった世界、二つが同時に別々の世界に存在している、というような具合です。
 
アニメ作品、Spider-Man: Into the Spider-Verse(2019)はまさに同様のテーマで描かれており、いろんな世界からそれぞれの世界で生まれたスパイダーマンが一つの世界に集合してしまうというお話です。
 
 
 
MCUでの今作までの丁寧な流れ

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そもそもMCU-Marvel Cinematic Universe自体が別々の作品を一つの世界線で考えるという概念で、本来はMultiverseなコミックの世界をひとつにするプロジェクトです。
 
少し違いますが、ドラゴンボールにアラレちゃんが出てきたり、スーパー戦隊が共闘する映画なんかもコンセプトは似ています。
それぞれの世界線で動いているときは絶対ほかの作品のキャラクターは考えないのに、もし一つの世界で動いていたら?と同人誌レベルで考えるようなことをオフィシャルでやるのがこのマルチバース!というモノ!
 
MUCというかMARVELコミックスはそもそもの概念がエンタメとしてのマルチバースに則っており、本来はマルチな世界をユニで行くファン思いなコミックです。
 
そんなバックグラウンドがありつつ、AVENGERS Infinity-Warではドクターストレンジが1400万605通りの未来を見るという描写があります。この辺からがっつりマルチバース設定が示唆され、Spider-Man: Far From Homeではマルチバースという単語が登場、実際は嘘でしたがヴィランであるミステリオが「マルチバースから来た」という設定でストーリーが展開します。
そしてドラマ作品LOKIでMCU全体でマルチバース理論を展開、変異体という単語を用いてマルチバースを俯瞰するといろ~んなロキがいる。という世界観をオフィシャルで作り上げます。
そして、2022年にはドクターストレンジの続編、Doctor Strange in the Multiverse of Madnessを公開すると発表
2021年のSPIDER-MAN: NO WAY HOMEではマルチバース設定でいろんなスパイダーマンヴィランが集合しちゃうのでは?!とファンを沸かせました。
 
 
問題のトレーラー

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そんなマルチバース示唆を経て今回のトレーラーが公開。

MCUではトレーラーの映像と本編の内容が大きく異なることがあり、トレーラー通りの映画が公開されるとは限りませんが、ファンの心を大きく揺さぶったことには変わりありません。
 
前作のエンディングの流れを汲んだ映像に続いて緊迫したカットが続いたのち、フレームインしてきたのはスパイダーマンファンなら一目で認識できるパンプキンボム

これはサムライミ版2002年スパイダーマンヴィランとして登場したグリーンゴブリンの武器です。

しかもデザインが当時のままで、ファンはマルチバースを確信できます。

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(Spider-Man(2002))
 
 
続いて現れたのは見覚えのあるロボットアーム、
そして Spider-Man 2(2004)でヴィランのドックオクを演じたアルフレッド・モリー
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2002年からスパイダーマンを追いかけてきたファンからしたら驚愕悶絶の映像です。
 
今冬公開予定と謳われたこの作品、まだまだティーザートレーラーが公開されていくとは思いますが、現時点で様々な憶測、推理が飛び交っており映画業界にこれまたドカンと衝撃を与えております。
 
配給会社ソニーピクチャーズはトレーラー公開後24時間での再生回数の新記録、3億5千回が達成されたと公表。
前回の記録はAvengers Endgameの2億9千万回だったそう。大幅な更新。
 
MARVELは映画界で偉業を成し遂げまくっていますが、今回に関してはもはや制作チームも熱狂的なファンで、こんなご時世もあって人々の夢を叶えたり、勇気を与えたくてこんなすごいプロジェクトを実現しているのではと、熱いものがこみ上げてきます。
 
今後も続報に期待なのですが、とにかく2021年冬公開、今作は私にとって素晴らしい作品になることがすでに確定しています。
楽しみでしょうがない…っ!!!!

 

Cellular

Cellularを鑑賞しました。

最新の携帯電話をテーマにした作品です。

最新といっても2004年公開当時の最新ですが。

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写真やビデオを撮影できる最新機種を手に入れたまだ若かりしクリスエヴァンス(お調子者)

そのケータイに知らない女性から電話がかかってきます。

それはなんと誘拐され軟禁された女性で・・・

 

ここが好き

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誘拐犯として配役されたジェイソンステイサム。
あまりこういった端役で出てくるイメージがなかったので、しかもクリスエヴァンスとの共演という物珍しさもあってレア。
 
もちろんそれだけでなく、おそらく当時のあるあるなのか、電波が混線したり、充電器がどうとか、ケータイにまつわるあるあるで時代を感じさせ、なんとなくノスタルジックな気持ちにさせられました。
 
音声だけで誘拐された女性を探すというサスペンス性もあります。
ぜひぜひ

THE LOSERS【マッチョたちの仕返し奔走劇】

THE LOSERSを鑑賞しました。

「Chris Evance Elevator」で検索するとキャプテン・アメリカを凌いでトップにヒットする映画です。

主人公チームは暗殺されるのですが失敗に終わり、主犯格に仕返しすべくあれこれ策を練ります。

 

クリスエヴァンス、イドリスエルバを筆頭にマッチョをふんだんにあしらった映画です。

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ここが好き
クリスエヴァンスがヒューマントーチばりのお調子者として活躍しているのと、テンポの良さ!

難しいことは抜きにコメディとアクションで攻めてくるので何も考えずに明るい気持ちになります。こう言う映画は大好物です。

クリス演じるジェンセンの軍人なのにインテリでお調子者というキャラも大好物です。

イドリスも出てるので、ヘイムダルとキャプテンで、配役的にはMARVEL好きは堪らないですね。

 

とてもハリウッドを感じる作品です。

ぜひ。

 

 

Ford v Ferrari【大衆車メーカー対スポーツカーメーカー】

FORD v FERRARIを鑑賞しました。

フランスの24時間耐久自動車レース<ル・マン>の66年大会にまつわる当時の自動車メーカーの戦いを描いた作品です。

 

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大量ライン製造で名を馳せたフォード、日本でも知らない人は少ないと思います。

私は昔マスタングという車が大好きで、Fordといえばマスタング、というレベルで名前を知っていました。

フェラーリといえばもっと有名ですよね。赤くて平べったくて速くて(うるさい)車です。

フォードはどちらかというと当時は大量生産で安価な大衆車というイメージが強かったようで、次期戦略としてル・マンで優勝しまくってるフェラーリのブランドを買収しようとして、

色々あってバトルするハメになりました。

 

ル・マンはフランスの24時間耐久自動車レース大会

最近はTOYOTAが優勝しまくっています。

速さと耐久が無いと優勝できないこのレースは自動車メーカーにとってもぜひタイトルをモノにしたい筈です。

本作品内では65年大会、66年大会が描かれます。

 

ここが好き
大衆車メーカーの意地をかけた出場、そして決着がつくまでのドラマ。
生粋のレーサーであるケン。ケンの周りで巻き起こる葛藤。
どこまでが史実に基づいているのか判断しかねますが、ル・マンの結果は事実なので、それはリアルだと分かります。
劇中多くの専門用語が飛び交いますが、そんなの分からなくても面白いです。
戦後間もない頃のモノづくりのガッツが感じられるし、いまTOYOTAが優勝してるのを知ったらより面白いです。
こちらを鑑賞したらぜひル・マンの各年優勝メーカーを確認してみてください。