パシフィック・リム
第一作目が好きで、続編となる今作にもかなり期待していたのですが、私個人としてはかなり残念な作品でした。
例によって星の少ない作品に関してはネタバレを厭わずレビューしていきます。
まず、最も残念なポイントは「前作の設定を忘れている」です。
第一作目ではそもそもイェーガーに乗る人物というのがかなり限られていたはずです。
だからこそ主人公が乗る必要があったし、乗りこなすのにもかなり時間がかかったのです。
しかし、今作では操縦さえできれば乗れるただのロボットのような描かれ方をしていました。
解せぬ。
その後も色々とツッコミどころの多い展開が続きますが、最後にはデルトロ監督の日本への愛が変な方向へ振り切ったような描写が多発。
もう何がなんだかわかりません。
東京と富士山の位置関係と大きさ関係がわかる人ならば違和感を感じると思います。
制作チームに日本人はいなかったのかと問いたい気持ちになります。
と、ここまでディスってきましたが、決して手放しに悪い作品というわけではありません。
映像はきれいだし、最後の日本の描き方もまあ目をつぶればキレイな映像です。
ただ、シナリオと日本のリサーチに穴があることは事実です。
監督は相当日本の特撮が好きなのでしょうね。
敵の設定もなんだか日本のマンガみたいです。
前作とほぼ関係がないので、前作をチェックしていない方でも気兼ねなく見ることがあ出来ます!
THE SFという映画作品を見たい方。
鑑賞してみてはいかがでしょうか。
シザーハンズ
シザーハンズを鑑賞しました。名作です。
ジョニーデップ主演で、シナリオアウトラインは「手がハサミの男、社会に溶け込む。」です。
日本ではドラマとして放映されたフランケンシュタインの恋という作品がありますが、世界観がそれにそっくりです。
要は人を傷つけてしまう人造人間が文明社会に溶け込もうとするお話です。
ジョニー・デップ演じるシザーハンズはまさに怪演で、不気味の中にチャーミングさを感じる素敵な仕上がりになっています。
ソーシャル・ネットワーク
ソーシャル・ネットワークを鑑賞しました。
私はMixi→Facebook世代なのでザッカーバーグがいかにしてFacebookを作り上げたかというこの映画の内容はとても興味深いものでした。
IT社会というものが到来し、ラップトップ一台あればなんでも作り出せるような気がしてしまうこの世の中ですが、
かくいう私もあれこれ妄想したことはあります。
この映画がどれだけ事実に基づいているのかわかりませんが、やはりFacebookのような化け物級のサービスを作るのは彼のような化け物なのだなと思わせる作品でした。
しかし、その発端となる感情はとても単純で、自分を振った女の子を振り向かせたいというものでした。
物語は彼が2者から訴えられている場面と様々な回想で構築されています。
そんな事実があったことすら知りませんでした。
レヴェナント
レヴェナントを鑑賞しました。
舞台は西部開拓時代のアメリカ。
レオナルド・ディカプリオ演じる主人公グラスの人生を切り取った作品です。
シナリオアウトラインは「レオ様、超サバイバル。」です。
ディカプリオがグリズリー(でかいクマ)に襲われる迫真のシーンは一度はCMで見かけたことがあるのではないでしょうか。
そのシーンが独り歩きしていますが、全ての事の発端といっても過言ではないあのシーン。
クマとの格闘から凄まじいサバイバルが始まります。
原作は小説ですが、実在のハンターの半生をまとめたものです。
つまりこの映画はノンフィクション!(に基づいているのです。)
実際はかなり脚色があるようですが、それをググるのは鑑賞後にしてくださいね。
人間は強い。
この映画を見ると、書類で指を切って「いて☆」とか言ってるのがバカバカしくなります。
と同時に、人体のタフさを感じ、ちょっとやそっとじゃ死なねえなと、思うのです。
結構いろんな思想や社会背景も詰まっているようなので、ボーッと見てたら置いていかれますが、大筋はサバイバルスキルに度肝を抜かれる映画です。
ストレス社会で揉まれて落ち込んでいるそこのあなた!
この映画を見たら強く生きようと思うかもしれないですよ。
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日を鑑賞しました。
なんとなくストーリーに馴染める気がしなくて鑑賞せずそっとしておいたのですが、思い立って鑑賞したら、今年最初の衝撃作でした。
シナリオアウトラインは「僕とトラ、漂流。」です。
はじめはなぜトラと漂流することになったか、を丁寧に描写するのでちょっと冗長です。
しかし、そこでパイのパソナリティ、パイの周りの環境、家族についてをちゃんと知っておく必要があります。
そして物語は漂流から無事帰ったパイへ、小説家がインタビューをするシーンで始まります。
作品全体を通して、綺麗なCGで幻想的な世界を描いています。
なんだか現実感がないなあ、と思うはずです。
そして映画を見進めるにつれ、これはファンタジーなのかな?と思い始めるはずです。
最後まで見た結果、きっとあなたは深く考え込み、ストーリーに思いを馳せます。
グレイテストショーマン
かなり今更、グレイテストショーマンを鑑賞しました。
超評価の高い映画ですね。だからこそチェックが遅れました。
このストーリーをどうまとめれば良いのでしょうか。
私なりのシナリオアウトラインは「ショーマン、成長する。」です。
基本的なストーリーはヒュー・ジャックマン演じるショーマン(なんというか、イベンターのようなひと)と彼が集めた変人の集まり(当時の差別や身体的ディスアドバンテージを背負ったような人も含める)のサーカスで進行します。
それと全く対象な完璧な美貌と完璧な歌声を持ったオペラ歌手(レベッカ・フォーガソン)が現れ、ストーリーは動きます。
パディントン
パディントンを鑑賞しました。
ピーターラビットの時も思いましたが、イギリスはこういった映画を作るのがあまり得意ではなさそうです。
そもそももあまり期待せずに鑑賞しましたが、予想以下の仕上がりでした。
パディントンファンの方、すみません。
シナリオアウトラインは「喋るクマ、イギリスへ。」です。
原作の話も全く知りません。
CGで作られたパディントンは原作そっくりですが、逆にクマらしくないです。
そうなるともはやモンスターです。
何とも分からない毛の生えた生き物がイギリスにきて喋りながらトラブルを起こします。
そしてまたパディントンの図々しいこと図々しいこと。
日本人の私の思考回路ではどうしても理解できないクマの心理がこの映画を楽しむのをかなり邪魔しました。
ピーターラビットの時とかなり似た感情です。
ストーリーもかなり雑で、脈絡のようなものも感じられなかったので、この手の作品では初めて星1をつけました。
特に好きなところもなく、気になるところもなく、シンプルに駄作です。
相当なパディントン好きでもなければチェックする必要はないかもしれません。
2が製作されたのが意外すぎます。