POPcorn

ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

Fight Club【男と男の夢の殴り合い】

Fight Clubを鑑賞しました。

1999年公開、古い映画ですがパンチの効いた作品でした。

 

インクレディブルハルクで見た顔、エドワード・ノートンが主演、

この場合ブラピは助演でしょうか。

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落ちぶれた男ふたりの喧嘩から始まった「ファイトクラブ」と呼ばれる「同意の上で殴り合うクラブ」を中心に物語は展開します。

 
ここが好き
何が何だか分からないまま進むお話、しかし主人公の原動力のようなものは感じる。
途中で結末を予想させる伏線がいくつかあり、クライマックスにつながる。
1999年にもこんなに抑圧された人種がいたのだなあと思いました。
仕事に疲れ、人生に意味を見出せず、何らかのきっかけでタガが外れてしまう。
ピタゴラスイッチのように動く主人公の人生は見ていてハラハラでした。
抑鬱されたそこのあなた。

Green Book【男ふたりの吊り橋ロードムービー】

Green Bookを鑑賞しました。

まだ人種差別が色濃く残る1962年、黒人ピアニストが特に差別の強い地域でツアーを回る。

その用心棒を任された乱暴男とのロードムービーでした。

 

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事実に基づいたストーリーで、当時の黒人への差別がダイレクトに感じられます。

その中で、演奏されるピアノの美しさや街並みの美しさが際立ちます。

 

 
ここが好き
不器用な用心棒の心の変化が本筋です。
自ら逆境に飛び込む黒人ピアニスト、恵まれた人種として生まれた用心棒。
日本は島国で、まだまだ外来人種が少ないため、あまりピンと来ないかも知れません。
しかし、世界ではこのレベルの人種差別がのうのうと起こっていて、実は我々も差別される側の人間だということをあまり感じずに済んでいます。
歴史上激しい人種差別、特に黒人差別があったことを痛感する作品です。
その時代を耐え生き抜いた人々はとても強かったと、思います。
 
そもそもグリーンブックというのは、黒人が安全に旅行するためのガイドブック。
そんなものがあるということ、信じられますか?

Google Pixel3

Pixel3は2018年、日本に初上陸したGoogle謹製スマートフォンです。

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私が購入したのは2018年の暮れで、それまではiPhoneしか所有したことがありませんでした。

私が初めてスマートフォンを手にしたのはiPhone4が登場した時で、iPod touchを愛用していたがかなり感動したものです。

iPodから始まり10年ほどiOSバイスを利用し続けていた私にとって遅すぎるAndroidデビューは恐る恐るでした。

そのころのiPhoneはというと、XSが出てしばらくしてXS MAXとXRが出たころでした。

特に、私がPixel3を買う英断をできた要因として会社からiPhoneXを支給されていたことが大きい。

MaciPadを日常で利用している私にとってスマートフォンだけAndroidとはなんとも都合が悪い。しかし私用のデバイスAndroidにしてもiOSバイスは相変わらず携帯しているのだ。

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スペック
ディスプレイ 5.5inch OLED
解像度 1080:2160
サイズ 145.6 x 68.2
重量 148g
メモリ 4GB

正直、スペックとしてはiPhoneに敵うことはなく、唯一優れているのは広角インカメラが搭載されていることくらいでした。

しかし、Google謹製というブランド力がどうしても大きく、購入せざるを得ませんでした。

細かい点に着目すればiPhoneより優れていることがいくつか挙げられます。

・USB-TypeC

 いまだに対応してないのはiPhoneくらいですね

スクイーズ操作

 本体を横からギュッと握るとAssistantが起動します

OK Google

 もちろん、話しかけるだけでも起動します

ウィジェット

 iOSも14で遂に対応しましたが、その自由度はAndroidには劣っています

Google Cast

 テレビへの画面キャストがかなり簡単にできます

指紋認証

 これは2020年に本領発揮でしたが、顔認証だけになったiPhoneでは苦労も多々…

・ノッチがない

 ベゼルはありますけど、iPhoneX以降のノッチを私は認めていません

 

2台持ちした結果

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 <iPhoneX>

 写真・動画撮影用、特に動画は比較にならない手ブレ補正

<Pixel3>

 私生活をGoogleに握らせる用

 朝アラームに起こしてもらいサジェストされたニュースを読み、カレンダーを確認し、メモをとり、SNSを徘徊し、電話やLINEをする

なんだかんだ両者性能に大きな差は感じず、唯一カメラ性能で軍配をあげたiPhoneを撮影用に、その他全てはPixelで、という構図になっています。

比較的薄くて軽いと言うのもずっと手に握っている理由になっているかもしれません。

恐る恐るAndroidデビューしましたが、iOSではできないいろいろなことが出来るし、私の私生活を握ってらっしゃるGoogleサービスに直結していると言うのも居心地がいいです。

2020年に関してはマスクをしっぱなしなので顔認証は使い物にならないし、私用のPCをWindowsに変えたというのもあるかもしれません。

現在はPixel5が主流ですが、私が認められないパンチホールを採用したため機種変できなくなりました。

しかし、Pixel3は元気です。問題なく動いていてなんなら買った時よりOSの進化によって便利になっている気さえします。

あまり2年以上スマートフォンを使い続けないタチでしたが、このデバイスはもうしばらく使いそうです。

 

2012

2012を鑑賞しました。

2012年12月21日にマヤ文明の暦が終わる、というのが世界の終わりと噂されていた時の話ですね。

シナリオアウトラインは「2012年に本当に世界が終わる」です。

2012年のマヤ暦終わる問題は言われてみたらあったなあというくらいには覚えています。

実際にはなにも起きませんでしたが、一世を風靡していたのは確かですね。

 

本作では実際にマヤ暦の終わりに合わせて色々あって人類が危機に陥ります。

地殻変動が起きて陸がなくなるので選ばれし人類をノアの方舟に乗せなきゃなあ、みたいな流れです。

 
ここが気になる
2012年問題を映画にしてみたってだけで、やってることは既存の映画でやり尽くされてきたことです。
方舟の件も特にユニークではなく、よくある話です。
物語が進行する道中もなんとも言えないCGをみながらなんとも言えない気持ちを噛み締めるだけで、驚きや発見は特になかったです。
2012年12月21日が来る前に見れたら面白かったかもしれません。
コロナで大変な情勢に重ね合わせてみてみたらどうでしょうか。
お暇な方は。

Captain America: The First Avenger

キャプテンアメリカを鑑賞しました。

今更というか、何度も見ている作品を今更。

クリスエヴァンス主演で、MCU作品の要となるキャプテンアメリカ:スティーブロジャースのストーリーです。

シナリオアウトラインは「いい人、最強ソルジャーになる」です。

 

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舞台は第二次大戦中。

ティーブロジャースは虚弱な身体の青年で、それでも国のために戦いたいという思いを持って軍への入隊試験を何度も受けますが、病弱ゆえに合格できません。それでも身分を偽り何度も入隊希望を出しては不合格になります。

その裏で大戦に勝利するため、アメリカでは「スーパーソルジャー計画」が進められていました。軍からひとり、肉体強化血清を投与する兵士を選ばれます。

ある日、たまたまその血清を開発した博士に正義感と愛国精神を見初められ、見事入隊を果たすのです。

無事血清投与の対象者に選ばれ肉体を強化されたスティーブはキャプテンアメリカとしての人生を歩み始めます。

 

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公開当初(2011年)はアクションシーンはあるもののアイアンマンやスパイダーマンに比べると地味な作品だなあという印象でした。

だって、普通よりちょっと丈夫でムキムキなひとが戦争する映画(極端)ですから。

しかし、スティーブは今後MCUシリーズでストーリーの要になっていく人物で、そのルーツが分かる今作はまるでドキュメンタリーを見ているような気持ちで鑑賞できました。

あの有名なキャプテンアメリカは昔こうだった、みたいな。

 

ここが好き
アメリカを守りたくてしょうがないスティーブですが、今後アメリカどころか地球や宇宙を命がけで守っていく、そんな青年のパーソナリティに迫る、そんなドキュメンタリーです。
病弱でいじめられていたからか捻くれた性格や言動をしていますが、それはパワーアップしてからも同じです。
そのギャップも面白いし、ヒーロー代表としての立ち振る舞いや正義感も見習いたいところです。
 
今更キャプテンアメリカを初心で見られるのはとても羨ましい事です。
ぜひ彼の成長を見てください。

TENET

TENETを鑑賞しました。

クリスロファーノーラン監督最新作で、「超難解」として話題になっています。

インセプションよろしく新しい映像表現で描く「時間逆行」の物語です。

 

タイムマシンやタイムリープものは往年の擦られ尽くしたテーマですが、

本作は条件を満たした人物だけ時間に逆行して生きていくことができるという難しい設定です。

簡単に言うと、タイムトラベルは点と点を移動しますが、本作の時間逆行は線の上を折り返して移動していく形で、必然的にその折り返し地点に向かってくる自分を逆再生で見つつ並走することになります。

 

走れば風が背中にあたり、炎に触れれば凍り、氷に触れれば熱くなる。

こんな設定だけでも混乱しますが、それが巧みに映像編集されており、見事に何がなんだか分からなくなります。

特に時間を順行している人物と逆行している人物が戦う場面が複雑さを極めており、

さらには順行している人が逆行してる武器を持っていたり?!?!という始末。

初見で理解するのは不可能なのではないでしょうか。

 

ここが好き
主人公とロバートパティンソンの関係性です。
最初から謎に包まれているロバートですが、次第に関係性が見えてきます。
世の中ではあんな噂やこんな噂も立っていますし、何にせよ切ない関係性であることは確かです。
映像美もさる事ながら、この設定を巧みに使ったストーリーも何回かつ感動的に仕上がっており、
難解という点を除いても何度も見たくなる作品です。
 
このご時世、映画館でしか見られない今作は鑑賞を強く勧められないですが、
間違いなく見て損はないです!
でも人によっては難解すぎてムカつくみたいです笑
鑑賞後のネタバレ解説動画なんかを見るのも乙な時間です。
この装置が開発されたら自分は何をするかとか考えるのもいいですね。
 
感染症対策をばっちりして見に行って見て下さい。

 

プロジェクト・パワー

NETFLIXオリジナル、プロジェクト・パワーを鑑賞しました。

てっきりドラマ作品だと思ったらあまりに長くて映画だと知りました。

 

シナリオアウトラインは「スーパーパワーガチャでバトル」です。

 

結構なキャストで描く「スーパーパワーを誰でも薬で得られるようになった世界」です。

カプセル状の装置を飲み込むと5分だけ自分に特有のパワーを得られる(もしくは才能がなかったら爆発して死ぬ)というスーパーパワーガチャを駆使して悪と戦うレヴィット警部と、パワーカプセル開発のモルモットになり、かつ、その影響で授かったずっとスーパーな娘をさらわれたジェイミー、売人少女Aの愉快痛快な物語です。

CGもしっかりしてて見応えがあり、着想も面白いので○です。

 

ここが好き
一昔前のHEROSと同じで、スーパーパワーがあんまり珍しくない世界なので、あくまでそういう世界で人々がどう立ち回るかを描いています。
もちろん、その力を犯罪に使うものも多く、レヴィットはその犯罪者に生身で立ち向かうのは不可能と割り切って自分もその力に頼ります。
ただ、上映時間の割に話は小さく纏っちゃってて、もっと面白い話にもできたんじゃないかなと思ってしまいます。
能力も謎に動物を由来にしているみたいなチャチな設定が出てきたり、
ほう…という仕上がりです。
 
でも面白くはなっていると思うので、
暇な平日の昼下がりに流し見してみてください。