ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ものすごくうるさくて、ありえないほど近いを鑑賞しました。
タイトルとジャケだけは知っていて、どんな話なんだろうと考えたりもしましたが、見たことはありませんでした。
ちょっと自分の考えが変わる作品でした。
「鍵穴を探す」です。
アスペルガー気味の少年が9.11でなくなった父親の形見の鍵が開けるものを探す物語ですが、着目したいのはその過程と映像の表現技法です。
大きなメッセージを伝えようとしているのはかなり明白で、それを読み解こうと集中して鑑賞できるのですが、
まるで写真作品のように美しい映像なので、深く考えなくても見入ってしまいます。
HELLBOY(2019)
気になっていたHELLBOYリブート版がいつのまにかレンタル公開されていたので鑑賞しました。
「HELLBOY、ブス」です。
HELLBOYといえばデルトロとロンパールマンにより2作が代表作ですね。
今作は「デルトロ版よりも原作に近い!」という評価がされています。
内容はHELLBOYが世界の終わりをもたらす王という点に重きが置かれており、その点を評価されています。
デルトロの特殊メイクにこだわる撮影に比べ、CG全開血しぶき満載で編集された今作は好き嫌いが分かれるかと思います。
シナリオもはっきり言って雑で、期待していたぶんがっかりしました。
HELLBOYも乱暴だけど優しくて強いというよりは、クラスにいるヤベエやつみたいな描き方で、一緒に戦う仲間も魅力が全然ありません。
イギリスが本部というのもやたらフィーチャーされていますが原作もそうなんでしょうか?
デルトロ版のHELLBOYが好きな人は、今作にはがっかりするかもしれませんが、
改めてデルトロ版を見直したくなる気持ちにさせてくれます。
あとバイオレンス描写が苦手な人は気をつけたほうがいいかも。
X-MEN DARK PHOENIX
X-MEN ダークフェニックスを鑑賞しました。
2011年、ファーストジェネレーションでリブートを切ったX-MENシリーズの最終回ですね。フーチャーアンドパストで過去に戻ったあと、世界線がずれたX-MENとしての完結編です。
マイケル・ファスベンダー演じるマグニートーが好きだったので個人的にはこのシリーズが終わってしまうのは残念です。
ジェームズ・マカヴォイはミスターガラスの影響か、体がバルクアップしすぎて車椅子のキャラクターとしてはミスマッチになっていました。
シナリオアウトラインは「ジーン最強」です。
アポカリプスで登場し、最強さを遺憾無く発揮していたジーンですが、
おなじみのジーン暴走を取り巻くストーリーですね。
バトルシーンの表現がかなり真に迫っていて、見応えがありました。
とくに、途中で出てくる電車のシーンは迫真です。
しかし、今回のCGには賛否があり、人によっては気になるみたいですね。
私はむしろ好きでしたが。
そんなことより気になるのはストーリーラインです。
ジーンを中心にしたシナリオですが、物語に必要なさそうなカットや発言が多々気になり、
最後は無理やり話を終わらせたような、なんというか
作品としてこの2時間を通して伝えたかったことが特になかったように思います。
敵の戦い方やミュータントのあり方にも一貫性がなく、
映画作品としての完成度はかなり低いかと。
ただ、マカヴォイとファスベンダーのタッグの見納めなので、ふたりのファンは必見ですよ!
Man up
MAN UPを鑑賞しました。
行き遅れたふたりのチグハグなラブストーリーです。
レイクベル演じる口を開けば下ネタが飛び出る恋愛に行き遅れた女性ナンシーとイーサンハントの相棒ベンジーことサイモンペッグの繰り広げるドタバタだけど妙にしっくりくる物語。
ブラインドデートの相手に間違われたナンシーはノーと言わずデートを開始します。
ひょんなことから出会った二人の寿ストーリーかと思いきや、そうシンプルなお話ではなく、中盤からドタバタバタバタ大激走です。
私も年を取ったからか、惹かれ合うきっかけもないままお互いの命を守り合うようなハリウッド映画より、明確に出会ったきっかけがあり、仲を深めていく過程をしっかり見せるような映画に感情移入するようになりました。
本作はベタベタな作品ではないですが、なんか沁みました。
THE MATRIX
久しぶりにマトリックスを鑑賞しました。
Sci-Fiの金字塔であるこの映画、かなり幼い時に一度見ていて、当時はアクションの壮大さにしか目がいきませんでしたが、改めて見てみると、そのテーマ性は2020年現代でも古臭さを感じさせず、なんとも不思議な気持ちになりました。
あえていまさらシナリオアウトラインをつけるとしたら「天才ハッカー仮想現実をハック」です。
この映画は、おそらく当時から様々な妄想や憶測があったであろうAIの発達した世界を描いたものだったんですね、知らなかったです。
AI誕生→人類との対立→戦争→マトリックスの誕生→現在
この設定がかなり秀逸で、AIが発達した未来である現代でもこんな設定を思いつくのは容易ではないのではないでしょうか。
ブルックリン
BROOKLYNを鑑賞しました。
MARVEL好きならキャプテンの故郷で認知しているのではないでしょうか。ブルックリン。ニューヨーク内の地名ですね。
50年代のイギリスとアメリカを舞台にした作品で、2016年に撮られたとは思えない世界観で物語が進みます。
イギリスの田舎娘のヒロインが一念発起してアメリカに行きます。距離感は違えど状況みたいな気持ちですかね?今とは違って飛行機なんかも身近じゃなかったようで、船で行き、滅多に帰れないような渡米です。覚悟の大きさなんかも違うかもしれませんね。
ツテでデパートで働き始めるヒロインですが、初めは馴染めずホームシックなんかでくよくよしたりするものの、次第に垢抜けて行き、最後には立派なシティガールとして故郷に凱旋したりします。
パラサイト
噂のパラサイトを今更鑑賞してまいりました。
今や言わずと知れたアカデミー賞受賞作品「パラサイト」
かなり出遅れましたが、劇場でチェックしないわけには行かない!と急いで鑑賞してきました。
これまでにも、日本でもヒットした韓国映画は何本かありましたが、どれも見たことがありません。
見ようと思っても優先度がそこまで高くなく、いつのまにか忘れてしまっていました。
貧困:地下/地上:富裕の構図で描かれるこの映画ですが、配役がなんとも絶妙で、どのキャラクターもはまっていました。
また、地理的に近いということもあり、街並みや生活感は日本と似たところがやはりありますね。世界観にはすぐ馴染めました。
シナリオアウトラインは「一つ屋根の下みんな集合!」です。
どこをどう感想を書こうとしてもネタバレになってしまいそうでかけません。
ただ、私個人としては似たような設定の映画を見たことがないので、この21世紀になっても真新しい世界観の映画がよくまあ作れるもんだと思いました。
また、見終わった後にはぜひネタバレレビューなんかを見てください。
アカデミー賞に選ばれるだけあって映像手法なんかにかなり手が込んでいるようで、
珍しくもう一度見たいと思わせます。
ただ、若干脚本に雑さがあり、いや、そういう手法かも分からないですが、
私としては納得のいくまとまりではありませんでした。
不要な描写がいくつかあったり、設定にアラがあったり。
まだまだ映画の世界はわかりませんなー。
たまにはいいかな、韓国映画。
それと、まあ、そんなアラを取っても、鑑賞した友達同士語り合ったりするのには適した映画なのではないでしょうか。
まだまだ劇場は混み合っていますが、ぜひ鑑賞してはいかがでしょう。