POPcorn

ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズを鑑賞しました。

前作が公開されたのは5年も前ですね。

モンスターバースとしてキングコング:髑髏島の巨神世界線を同一にしています。

キングコングゴジラとの決闘が予感させられていましたが、今回はまだですね。

まさかゴジラだけの作品をもう一作挟むとは思いませんでした。

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このシリーズはかなりゴジラ愛に溢れていると思います。

かつ、パシフィック・リムのようにおかしな日本フィーチャーをしないので安心して鑑賞できます。

そして、やはりCG技術が日本とは比にならないほど高いので、シンゴジラでは感じられなかった「ゴジラが実際に存在したらこんな感じかなあ」があります。

ここがきになる
この作品、必要だった?感が否めません。
映像は迫力満点だし、ゴジラ可愛いし、文句はありません!ひとつの作品としては文句ないのですが、ゴジラキングコングの流れの中にこの作品はいまいち必要じゃなかった気もします。
ゴジラ実在する!他のモンスターもいる!でもゴジラ強い!以外の内容はないので、はっきり言ってしまえば前作で伝えたいことは全て伝わっていたと思います。
 
というのを抜きにすれば大迫力で質の高い作品です。
ゴジラ好きはみて損はないかと思われます!
おなじみのキャラクターたちもリアルな質感で再現されています!
リアル感に関してはポケモンの数倍上です。
 
とにかくゴジラvsキングコングが楽しみです。
 

名探偵ピカチュウ

名探偵ピカチュウ(原題:Detective Pikachu)を鑑賞しました。

日本発のコンテンツでも随一の強さを誇るポケモン

そんなポケモンがついに実写化しました。

 

ハリウッドといえば、数々の日本漫画アニメ作品を実写化してはダイブーイングを受けていますが(伝説の実写版ドラゴンボールはもう10年も前の作品ですね)、今回はかなり大盛況のようです。

 

それぞれのポケモンの実写化のクオリティを議論し始めるとキリがないので、主人公であるピカチュウに論点を絞ります。

イラストだと直線でしか描かれないピカチュウ、今作の実写化でモッフモフになっています。

たしかに、ネズミなので毛に覆われているべきですよね。

ほぼぬいぐるみみたいなビジュアルになったピカチュウは実写化、成功でしょう!!

 

目のサイズ感や耳の機能性などはさておき、とりあえずあのイラストのピカチュウにモデルとなる生き物がいたらこんな感じだろうなというのは頷けます。

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しいて言えば、ピカチュウの赤いほっぺに電極を貼り付けるシーンなんかありますが、赤く毛が生えているということは、どうなるんでしょう。どうでもいいか!

ストーリーは、まあ…。俳優の演技もまあ…。

せっかくポケモンを実写化するのならもうちょっと頑張っても良かったんじゃないかなって感じですかね。

 

ここが好き
だんだん慣れてくるポケモンの質感。
はじめにたくさんポケモンが出てくるシーンではCG感を払拭できなかったのですが、ラストのあたりではだいぶ慣れてきます。
でも、ちょっとイラストを意識しすぎですかね。
私たちが犬の絵を描くときにかなりデフォルメするように、他のポケモンもそれに準じたモデルの生き物があったと思って実写化をしたほうが良かったのではないかなと思います。
今作はストーリーがどうとかではなく、ポケモンがいかに活き活きと動いているか、それに尽きるかと。
ただ、ピカチュウだけはもうイラストのツルツルピカチュウでは物足りなくなります!
絵にしか見えなくなります。
 
他のポケモン達のクオリティもぜひその目で確かめてください!
ちなみに私は金銀世代です。
ポケモン万歳!!!!

 

万引き家族

万引き家族を鑑賞しました。

さあ、そこのあなた。

洋画コメディ好きですか?

私は好きです。そんなんばっか見てます。

よって万引き家族は複雑すぎて内容がわかりませんでした。

邦画ってどうしてこうじっとりした感じになっちゃうんでしょうか。

シナリオアウトラインは「万引きで生計を立てる家族、子供も攫う」です。

 

昭和日本ではいわゆるサザエさん型の大所帯の家族がステレオタイプでした。

しかし、核家族化が進み、未婚率が高まり、LGBTも受け入れられ始め、家族の形は大きく変わろうとしています。

万引き家族もその一つで、一つ屋根の下、一緒に過ごす家族ですが、血縁関係はほとんどありません。

 

いや、そういうことを伝えたいのかはわかりませんが、私なりの解釈です。

万引きをフィーチャーしていた意味もわかりません。

私はシンプルな人間なので、ちょっと理解が追いつきませんでした。

 

ここがきになる
全体的にじめじめしてて暗いし、役者さんたちも美男美女という訳ではありません。
時々松岡茉優ちゃんで目の保養をしながら見る映画です。
それでいてテーマも重いし、フィルターも暗い。
好みの問題ですが、苦手なんですよね、こういう映画は。
見ても元気にならないというか。
 
ということで、私と趣味の合う人はあまり好きじゃないんじゃないかな。
人に見せようとは思わないし、人と見ようとも思いませんな。
 
しかし、名作として名高いので、見ておいて損はないかと!

Bad Teacher

Bad Teacherを鑑賞しました。

ストーリーは置いておいて、痛快なコメディ作品です。

内容に突っ込み始めたらキリがないのでやめましょう。

シナリオアウトラインは「アウトロー女教師、はちゃめちゃ」です。

特に何を目指してストーリーが進むとかでもないので、見終わった達成感等はないですが、

素直に映画の作り方がうまいのか、とても楽しい作品でした。

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さすがにキャメロンディアスにも年を感じますが、セクシーです。

はちゃめちゃな先生役も合っています。

冒頭から結末まで特にストーリーらしいストーリーもなく、彼女のドタバタハチャメチャを楽しむための映画です。

ここが好き
とにかく痛快!内容はないけど面白い!
たまにこういう何も考えずに見られるコメディを見るっていうのは精神衛生上いいですね。
これぞコメディという感じです。
金曜の夜に友人とスナックをつまみながら見るのに御誂え向きです。
 
彼女のように自由に生きたいものですね。
日本社会の闇に疲れたそこの新入社員!
これでも見て元気出せ!

 

ミスター・ノーバディ

ミスターノーバディを鑑賞しました。
かなり難解な文学作品のような映画でした…。
しかし、これを語れるようになれば映画通になれる気がします。

シナリオアウトラインは「すべての運命のを知っている男、最善の人生を生きたい」です。
この説明は冒頭でされるのでネタバレではないでしょう。
さらに言うと、このシナリオアウトラインを噛み砕いて理解しておかないと結論に向けどんどん置いていかれます。

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つまり、主人公ニモは生まれる前から自分が死ぬまでの人生をすべて知っているのです。さらに、その人生は1パターンではなく、すべての選択で枝分かれしていく人生すべてを理解しているということです。
人生というノベルゲームを全クリしていると思えば分かりやすいでしょうか。
しかし、実際に体験できる人生は1通りです。
つまり、超素敵な結末が2通りあったとしたら、そのうち1つは体験しないという選択をしなければならないのです。

という素敵なシナリオを
①9歳で迫られた離婚する両親のどちらについていくか。
②幼少期に出会った3人の女性のうち誰と結ばれるか。
という大きく2つの軸で描き倒します。

つまり、何通りかのパラレルワールドを並行して描いているのですが、
これが不思議と混乱しないように描写されています。
髪型や顔つき、態度や音楽、ぼーっと見ていても今誰ルートなのかは分かります。

ただ、そもそものストーリーがかなり難解かつ、導入の描き方がサラっとしているので、冒頭で油断すると何もかもわかりません。
頭に入れておいてほしいのは、冒頭の天使のシーンが思ったより大事だということです。シナリオの核になるので。
それでいて「不老不死が実現した世界で最後に死ぬ人間」という設定は思いの外重要度低めです。

ここが好き

じゃあ一体おじいちゃんニモはどのルートの最期?という命題が最後に提示されます。
もちろん、映画で描かれていないルートという考えもできますが、それはちょっとナンセンスなので、いずれかの成長した後のニモと考えましょう。
でも答えは出ません。
これを語り合ってほしい映画なのですかね。
それ以外にも語り合える内容がなくさんあります。

すべての未来を予測できたらなあなんて、誰もが考えるSF空想ですが、
結末のわかっている行動をすることほど意味のないことは無いのかも知れません。
人生の顛末を知った状態で生まれるか、まっ更な状態で生まれるか選択肢を与えられるとしたら、あなたはどちらを選びますか。

ぜひ大切な人と鑑賞してあれこれ話を膨らませてみてください。

キングダム

キングダムを鑑賞しました。

三国志西遊記等、中国を舞台にした日本作品は全然興味がなく、原作ももちろん、アニメや書物も全然観たことも読んだこともなかったのですが、この大ヒットと知人からの勧めで鑑賞しました。

結果からいうと面白かったです。

山崎賢人くんは様々な実写ものに果敢に挑戦していますが、ようやく日の目を見たといった感じでしょうか。

シナリオアウトラインは「奴隷少年、超強くなる」です。

 

豪華キャストと、キャラクターの再現度が評判ですね。

特に大沢たかおには驚きました。

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いつのまにあんなにバキバキになっていたのですか。

時代物の大沢たかおといえばJIN。あのころとは変わってしまいましたねえ。

しかし、超演じるのが難しそうなキャラクターを見事に再現していました。

おそるべし役者魂です。

そのほかのキャラクターたちも、原作の作画が写実的では無いので、似てる似てないの評価は下せないかなと思っていましたが、似ています。

実写化作品はどうしてもキャラクターが似てる似てないの議論が出てしまって不毛ですね。

でもここで違和感が生まれると最後まで物語に入り込めないので重要ですね。

ここが好き
原作を全く知らない私ですが、特に置いていかれることなくストーリーを追えました。
結構な巻数をあの時間に納めたようですが、必要十分な内容をまとめていたと思われます。
夢推しと主人公のバカまっすぐ感が途中で何度かくどくなりましたが、いい感じに走り抜けました。
次回作があればぜひ見たいと思える作品です。
 
日本も昔は身分制度があり、現代社会に生まれた私たちはかなり恵まれていると思います。と、改めて思ってしまいます。
のしあがる者もいれば、殻にこもる者もいただろうと思います。
私は殻に篭ってしまっていたのでは無いかと思います。
あのバイタリティは見習いたいものですね。
 
原作ファンの方はもちろん、中国史シリーズが好きな方はぜひに!
 

 

ミスターガラス

ミスターガラスを鑑賞しました。

まず、前作があったということを知らずに鑑賞してしまいました。

しかし、かなり時期をあけての公開なので単体でも十分楽しめる内容になっております。

アンブレイカブル(2000)、スプリット(2016)と同一世界線のお話で、おそらくその二作を鑑賞してから観た方が楽しめます。

 

シナリオアウトラインは「スーパーヒーローは存在するのか!」です。

すべてのヒーロー世界線のエピソードゼロ的な印象を受けました。私は好きです。

ここが好き
結局は悪役とヒーロー役がいるのですが、なんともいい関係性で、お互いがお互いの存在を裏付けるような、アンパンマンバイキンマンのような関係です。
それでいてニックフューリー役サミェルLとプロフェッサーX役マカヴォイ、そしてダイハードのブルースと、なんともアツい配役です。
ブルースは別にスーパーヒーローのイメージは無いですが、とにかく私的にアツい配役です。
 
マカヴォイはこんなバキバキの体だったのですね〜、全然気がつきませんでした。

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しかし、テンポが絶妙に悪く、決してヒーロー映画ではありません。
結末も尻すぼみで、「…で?」感は否めません。
それでも名優たちの名演技で○です。
 
ひとりで暇つぶしに鑑賞するのに適しています。
どストレートなヒーローものに飽きたそこのきみ、ぜひ。