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ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

フルメタルジャケット

フルメタル・ジャケットを鑑賞した!

キューブリックの代表作ですが、日本ではもっぱら汚いセリフの代表作として知られています。キャプチャーされた画像を観たことのある方も多いのではないでしょうか。

シナリオアウトラインは「海兵隊、鬼教官に訓練され実戦へ」です。

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作品自体は大きく二部に分かれており、有名なこの場面は前半の1シーンです。

ブートキャンプでの訓練を描いた前半とベトナム戦争での実践場面を描いた後半です。

前半観たさに鑑賞しましたが、後半も含め語ろうと思えばいくらでも語れる奥深い作品でした。

戦争映画はヒロイズムにかこつけて美談とする場合が多いですが、このフルメタルジャケットという作品は戦争がいかに人をおかしくするかを描いています。

ひときわ印象に残る微笑みデブ役ヴィンセント・ドノフリオジュラシック・ワールドでヴェロキ・ラプトルを軍事利用しようとするヴィック・ホスキンス役を演じていました。息の長い役者さんですね。

また、前半で話題の下品で汚いセリフを発するハートマン軍曹は、役者への演技指導で呼ばれた実際の海兵隊教官で、あまりにも強烈な迫力だったためそのまま出演させられたR・リー・アーメイという方です。どうりで真に迫っていますね。

 

前半の印象ばかりが強いこの作品ですが、クライマックスまで観ると考えさせられます。前半の軽快さに比べると後半はテンポが悪く途中退屈に感じる場面もありますが、ぜひ最後まで観ていただきたい映画です。

ここが好き
とにかく前半の新兵達をしごく一連の場面と、前半後半それぞれの結末の深さです。
単なるネタ映画と侮ってはいけません。
鑑賞しておけば話題にできること間違いなしなので観る価値も大いにあります。
日本語吹き替え版が上映できなかったというエピソードも念頭において観てください。
キーワードは「戦場のレディ」。
観た後にネタバレ解説ブログを読むことをオススメします。