アデライン、100年目の恋
原題: The Age of Adalineを見ました。
とても切ない映画でした。
シナリオのアウトラインは「不老の彼女は恋に奥手」です。
彼女自身が100歳超えなので描写される時代もかなり幅広いです。
クラシック映画のような景色もあり、現代のビル群もあり、です。
しかし全体としてはクラシック調に仕上げられた作品です。
にも関わらず彼女が不老になった原因等、「そんなにこだわる?」というほど細かく設定がされていたりして面白いです笑
結果的に「かなり小さな確率で、不老になった」ということに納得ができるので、「自分には起きていないだけでもしかしたらこんなことも現実になりうるのかも…」と思いながら見ることができます。
この映画の魅力はなんと言ってもブレイク・ライブリー演じるヒロイン・ジェニー(アデライン)です。グリーンランタンにも出演していましたね。目元が特徴的な女優さんです。
配役はまさにぴったりで、若いのに年の功を感じさせる彼女の魅力を最大限に表現していました。適度に年齢を感じるビジュアルと落ち着いた演技は必見です。
しかし、シナリオにところどころ粗さがあり、「これいる?」みたいな場面もあります。細かいところを気にしなければ大筋で素敵な映画です。
ハリソン・フォードがかなりいい味を出しています。
特に表情による表現が匠で、さすが名優、といったところでしょうか。
観てる間はハリソン・フォードだと気がつきませんでした。
キーワードは「遺伝」です。
世界観がとても絶妙に作られている映画なので、入り込んで観ることができます。
暖かい気持ちにもなれるので、最近心が荒んでるそこのあなた!ぜひ!