READY PLAYER ONE
READY PLAYER ONEを鑑賞した。
公開当初は全く惹かれず、結局劇場で見ることはなかった。
しかし、この度Amazon Videoで目に止まり、そういえば見ていなかったなあと思い鑑賞したところ予想以上の衝撃だったので大急ぎでレビューを書いている。
シナリオのアウトラインは「冴えない主人公が仮想現実で英雄に」だ。
まずこの手の感動は以前にも味わったことがある。
シュガーラッシュ(原題:Wreck-It Ralph)だ。
往年のゲームをオマージュしまくり、日本も大好き。
そして最終的にかなり感情に訴えてくるこの映画。私が最も好きな映画のうちのひとつだ。ちなみに私はこの映画を見るとクライマックスで嗚咽するまで泣くので心の準備が必要だ。
いや、ストーリーが似ているとかではないのだ。なにか、最終的に突く感情のポイントが似ている。
READY PLAYER ONEは一応現実世界とゲームの世界を行き来しつつシナリオが展開するが、基本的には全面的にゲームの世界のお話だ。
世界的に大ヒットし、生活の一部になっているなりきりゲームの製作者が死に、「ゲームの運営権をかけた宝探しをする」を軸に話が進んでいく。
それを、オマージュや音楽、映像美で魅せてくる。ひとり自宅のリビングで鑑賞したが、久しぶりに没入した。同時に、映画館で見ればよかったなあと思った。
こういうのを「世界観」というのだろう。
わかりやすい設定とシナリオだし、この世界のプレイヤーたちが宝探しに夢中になる道理もよくわかる。
安心して見ていられるし、シュガーラッシュくらい泣いた。最後はもう映像美とかわからない勿体無い状況だった。
そしてヒロインを演じたOlivia Cookeちゃんが可愛い。
なぜ人はゲームにのめり込んでしまうんだろう。
今じゃe-sportsなんてものも出てくるほど「ゲーム」というのは広くエンタメとして浸透した。
私も幼い頃「1日1時間まで!」などと言われながらゲームに没頭したものだ。
しかし、なぜゲームをするかと問われると、友達とのコミュニケーションに繋がったからだ。
それあのポケモンを捕まえたとか。あれあの裏技を知ってるか、とか。
ネトゲなんかもそうだ。チャットしながらプレイしたりするのはコミュニケーションが面白いからで、他のプレイヤーよりも強くなってやろうとか思うのも、まあ人間関係だ。
それを忘れてプレイだけにのめり込んでしまうとだめなのだ。
結局人と人との関係が大切だよな。そう思わせてくれる良い映画だった。
私のゲームデビューはGAMEBOY COLORだ。
懐かしくて吐きそうだ。
ゲームだけではない。何かに没頭するということは、程度に関わらず問題に繋がるものだ。
とにかく気に入った。また数年後に鑑賞して嗚咽するまで泣きたいものだ。
劇中にはピカチュウやハローキティも出てくるということで、公開当初テレビでかなり話題となった本作だが、大切なのはそこではない。
しかし、小ネタがかなり詰まっているようなので数回見られる映画らしい。
小ネタどころではなく、ネタバレでもなく小言として呟くと、「シャイニング」をみてからだとより楽しめる。105%くらい楽しめる。
間違いなく傑作だ。
キーワードは「後悔」でいかがだろう。
とにかくてんこもりなので瞬きせずみて欲しい。
映画や音楽、ポップカルチャー好きのあなた!
そうでもないけど80年代〜を生きてきたあなた!
ぜひ鑑賞を。