5パーセントの奇跡
5パーセントの奇跡(原題:Mein Blind Date mit dem Leben)を鑑賞しました。
久々にドイツ映画を見ました。
主人公がドイツ人ではないので油断していましたが、全編を通してドイツ(当たり前)でした。
シナリオアウトラインは「5%の視力の青年、5つ星ホテルマンを目指す!」です。
5%の視力とは?!と思う方が多いかと思います。
先天性で重症の網膜剥離が原因とのことですが、作品上の描写を信じると「かなり強く視野全体がぼやけた状態」に見えているようです。
つまり、ホテルマンを目指すにはかなり絶望的な状況ということです。
あまり有名でない作品ですが、確か、YouTubeで広告が流れてきて知りました。
ふと思い出して鑑賞しましたが、何が驚きって、実話に基づいているということです。
作品を鑑賞していると、出来すぎたシナリオにもはや素人感さえ覚えますが、実際にあったことなら仕方がないですね。
現実は小説よりも奇なりとはよく言ったものです。
彼が人並みの人生を得るためには並々ならぬ努力が必要だったと思います。
しかも視力という外見からは判断できないハンディキャップというものは曲者ですよね。
ここは気になる
テーマとキャスティングと起承転結の「承」まではいいのですが「転」で完全に転じ方を間違えます。
なんともネタバレになってしまうので言及はしませんが、確実にもっといいシナリオがあったはずだと感じてしまいます。
しかし!!!現実がこうなら仕方がないのです。
とりあえずあんまり可愛くないヒロインに関してはペケを提示しておきます。
主人公とそのマブダチに関してはいいコンビだし、鬼教官のようなキャラもいい味を出しています。
字幕版だとドイツ語で何が何だかわからないので、吹き替えで見るのが得策かもしれません。
努力もせず出来上がった社会に文句ばかり垂れているそこのお前!
今作の主人公くらい努力してから不満を言え!!!