POPcorn

ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

マイ・インターン

原題:The Internを鑑賞した。

ロバートデニーロという俳優をよく知りませんでしたが、とてもいい役者さんですね。

シナリオアウトラインは「おじいちゃん、ITベンチャーインターン!」です。

 

まったくあらすじすら知らなかったのですが、アンハサウェイはインターンする側ではなくされる側なのですね。

退職した彼が初めて新しい職場を訪れるシーンでなぜか感動してしまいました。

若い心を忘れずに歳を取りたいと思いますが、彼のように年の功を積んでも行きたいですね。

初めはIT機器に翻弄されるベンですが、すぐに会社に馴染みます。

会社を離れ、生きがいを見失っているようなご高齢の方も、自分たちこそが社会のフロンティアだと思い込んでいる若者たちも、この映画を見れば年配者の必要性や重要性に気がつくのではないでしょうか。

ここが好き
ロバートデニーロ演じるベンのダンディズムが素敵すぎます。
おじさんくさいなあと思わせる場面と紳士だなあと思わせる場面で甘辛ミックスです。

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こんなカバンを嬉しそうに若者で溢れかえったIT企業で開くベン。

あやかりたい。

中盤ではPCも使いこなしています。素敵。

いや、今更レビューするほどでもないですね。

キーワードは「知恵」。

みなさん、たまにはスマホの電源を落として人と人とのコミュニケーションを楽しみませんか。そして生きる知恵をつけましょう。

映画好きなあなたは恋人とこの映画を観ましょう。

彼や彼女が「なにこの映画つまらな〜い」って言ったら今すぐ別れて理解のあるパートナーを探しましょう!

 

リメンバー・ミー

リメンバー・ミー(原題:Coco)を鑑賞した。

昨年大ヒットした映画だが、見ようとすら思っていなかった。

しかし、アナ雪やシュガーラッシュが大好きな私。

きっと見たら面白いに違いないと思いながら見なかった。

しかし、Amazon Videoの評価を見て欲しい。★★★★★だ。

300人以上のレビューを投稿されていてここまでの高評価は初めて見た。

その星に恥じない面白さであった。

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ディスニーは日本を含め、色々な国を舞台にしてくれる。今回はメキシコだ。

メキシコにおいて日本のお盆のような行事をフィーチャーしている。

日本と同じように死者がこちらの世界に帰って来られるように道を作ったりするのだが、ひょんなことから主人公ミゲルは死者の国へ行ってしまう。

ミゲルの先祖は音楽家を目指し家族を捨てた過去を持つ。だからミゲルの家系は音楽をご法度としている。

しかし、なんの運命の導きかミゲルは音楽が大好きな少年に育ってしまう。

シナリオアウトラインは「俺歌って生き返る?!OLE!!」だ。

ここが好き
まずもって私は音楽が好きだ。ギターも弾く。その時点でかなりグッとくる設定だ。
音楽の道を志すが、家族に反対されるミゲル。
そして色使いがいい。
一度はメキシコのカラフルな骸骨を見たことがあるのではないだろうか。
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作中でもこのカラフル感が再現されている。
ちょっとサイケな感じでもある。
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しかし侮ってはいけない。
全体を通してラテン系の軽快なノリ、楽しい音楽。
そして邦題にもなっている「Remember me」という曲。
物語終盤にかけてこの「Remebmer me」が涙腺を打撃する。
 
ある程度ストーリーが進むとオチは見えるのだが、オチが見えたあたりから私はもう涙を我慢できなかった。
 
相変わらずこのぬるぬるとした絵は苦手だが、それでも十分楽しめる内容だった。
これからはディズニーアニメだからと侮らずに面白そうな作品はぜひ劇場で観たい!と感じた作品だった。
 
ちょうど最近、認知症予防・改善の手法として「音楽療法」が効果的に用いられると知った。
音楽というのは共感覚を刺激する。特定の思い出が蘇ったり、漠然とある感情を思い起こさせたりする。やはり音楽には不思議なパワーがあるし、それを否定しないでいいような人生を送りたいと思う。
 
キーワードは「ココ」。
サイケでラテンな世界に浸りたいそこのおばあちゃん思いのあなた!
ぜひ!!

パイレーツオブカリビアン/最後の海賊

パイレーツオブカリビアン最後の海賊(原題:Pirates of the Caribbean Dead Men Tell No Tales)を鑑賞しました!

もう超大作シリーズですね。時系列の割に登場人物たちが年を取らなくて違和感ですが、相変わらず面白い作品です。

てっきり完結編だと思って鑑賞しましたが、そういった明言はされていないようですね。ヒロイン役カヤ・スコデラリオは今までのシリーズヒロインの中で一番可愛いと思います。

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シナリオアウトラインは「ポセイドンの秘宝でバッドエンドをハッピーエンドにする!」です。

ジョニーデップの怪演、世界観、魅力的な海賊たち、無心に楽しめる作品でした。

音楽もいいですね。

ここが好き
海賊たちの魅力が好きです。
日本で海賊といえばワンピースですが、日本のヒロイズムに則っていて私のタイプではありません。
パイレーツシリーズの海賊たちは金だ酒だ女だのたちの悪い連中ばかりで海にロマンを感じ飽くまでだらしない海賊として生きています。
裏切りも日常茶飯事。食えない男の集まりですが、いざという時の義理と人情は大和魂をも超えるのではないでしょうか。
特に今作はターナーの息子ヘンリーが出てきたり、バルボッサの娘カリーナが出てきたり、親子愛をテーマにしています。
なんだか最近親子愛に弱く、ほろほろと見てしまいました。
 
あと、ポールマッカートニーがカメオ出演した事でも有名ですね。
ãpaul mccartney piratesãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ
割とゆるく出てきて気づかないところでした。
 
相変わらず楽しい作品です。ビール片手に鑑賞したくなります。
キーワードは「親子」。
最近娘とうまくいっていないそこの中年パパ!!
本当の親子愛とは何か、この映画で確認せいよ!!!

Switch

Switchを鑑賞しました!

古い映画ですが、とても面白い作品でした。

主人公は女たらしの男性ウォルター。

ひどい仕打ちをしてきた女性に殺されてしまいます。

しかし、訳あって生き返りますが、女性として生まれ変わってしまいました。

シナリオアウトラインは「女たらし、女に転生」。

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主演のエレン・バースキンはゴージャスな女性を見事に演じています。

転生モノといえば昨今のトレンドですね。

多少古いだけあって男性優位社会が描かれています。

その中でも女たらしのウォルターが女性に転生してしまうのです。

ウォルターは自分がしてきた仕打ちを自分で体感することになります。

ここが好き
今これを見るとかなりのフェミニズムを感じるのではないでしょうか。
しかし、感情的に煽られるフェミニズムよりこの作品を見せた方が「女性の受ける性的差別(区別)」を実感できるのではないでしょうか。
私は全くそういった思想はありませんが、女性が女性として生きるのはとても大変だということが作品全体を通して伝わってきます。伝えようという気合いも伝わります。
ひとつ欠点をあげるとすれば「美しい女性」に転生するという都合主義だけ見逃す必要があります。
 
全体としては軽快かつポップにストーリーが進むし、何をどう伝えたいかも簡潔にわかります。そして全く嫌味じゃないので、「ああ、女性は大変なんだなあ」と素直に思える作品です。
キーワードは「母」
いつもいつも「女性は〜」「女性だから〜」と社内で女子社員から密かに嫌われているそこの嫌味上司!
これでも見やがれ!

Every Day

Every Dayを鑑賞しました!

日本未公開なので知らない方も多いのではないでしょうか。

主演はアンガーリー・ライス。スパイダーマンホームカミングに出演していました。

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彼女が可愛すぎて視聴必至との意見多数です。

17歳という若さですが、その割にきわどい演出の映画でした。

同じくスパイダーマンに出演していたネッド役ジェイコブ・バタロンも出演しています。

アンガーリー演じるリアノンはある日、ボーイフレンドと出かけます。

いつもと様子の違う彼との1日を楽しく過ごした後、別の見知らぬ男性から声を掛けられます。なんと、あの日の彼は別人格で、その別人格は毎日別の人間に憑依して生きている存在だったのです。

とても説明が難しいですが、実際は全く難しくない設定です。

クラウド意識って感じですかね。なんだか未来を感じました。

その人格はAと名乗り、リアノンとの関係を深めていきます。

シナリオアウトラインは「クラウド彼氏と私の関係」です。

そんなふたりの関係はうまく続いていくのでしょうか…。

ここが好き
設定自体がかなり未来を感じさせますが、劇中でも「イマドキ」な演出が多いです。
電話番号を知っているからこそ体が変わっても彼女に連絡を取ることができるし、Aは毎日違うケータイからinstaにアクセスし、日々の様子をポストしているのです。
また、体が入れ替わる0時0分に備えて11時と11時半にアラームをセットするのですが、Siriを使ってセットします。
そんな細かい描写も含め、かなり「イマドキ」な映画です。
「人は見た目で判断できない」とか「中身が大事」などとは言いますが、こうなるともう中身しか見ようがありません。
中身は知ってるけと外見は知らない人とのスキンシップはどんな感覚なんでしょうか。
たとえばReady Player Oneもそうすが、近年のSNSやオンラインゲームはアバターやアイコンという「可変」な視覚情報を持ってどこかのだれかとコミュニケーションをとります。特にオンライン上では人は世間体等を気にせず済むのでありのままの自分で接することができます。
そうして気の合う仲間を見つけ、例えばオフ会をしてとんでもなく醜い見た目だと分かったらどう思うでしょうか。きっとどんな見た目でもやっぱり話は合うし、一緒にいれば楽しいのだと思います。不思議ですね。
そんな空想を繰り広げられる面白い作品です。
キーワードは「Hey, Siri」。いや、全然内容には関係ないですけど。
彼氏彼女の見た目が好みじゃないあなた!
そして恋愛はもっぱら顔から入るというあなた!
この映画を見て考えを改めてください。

帰ってきたヒトラー

原題:Er ist wieder da(彼が帰ってきた)を鑑賞した。

何らかの原因で現代へタイムスリップしたヒトラーのお話です。

シナリオアウトラインは「ヒトラー、2014年のドイツで活躍」です。

ヒトラーを演じるのはドイツ人俳優オリヴァー・マスッチ。

あまりはっきりヒトラーの顔を覚えていなくて、調べてみると瓜二つに似ていて驚きました。

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恐ろしい思想にもかかわらずヒトラーは人々を惹きつけました。

今作の中でもヒトラーは人を惹きつけてしまいます。

過去から未来へのタイムスリップものですが、ヒトラーはすぐに現代に適応し、ネットによって自分の事を調べあげます。

日本では侍が現代に降り立ち、物語が終わるまでテクノロジーに翻弄されきるのがお決まりです。そんなところで今作中のヒトラーの賢さを感じます。

一文無しで現代に飛び、過去と同じように人々を惹きつけるヒトラーは、実際の彼ならどうだったかわかりませんが、かなり崇高な人間だとわかります。

ここが好き
ただ冷徹ではなく、人間臭い部分をたくさん描いています。
これを見た現代の日本の若者はヒトラーを好きになってしまうかもしれません。
私は歴史の勉強があまり好きではありませんでしたが、こうして歴史を学ぶのは楽しいです。
チャーチルと合わせ、英国とドイツの当時の戦況を学んだつもりになっています。
次はアメリカ側の戦況を…。
 
キーワードは「沈黙」。
ちょっとだけヒトラーを好きになる映画です。
歴史に全然興味がないそこのあなた!ぜひ!

 

カサブランカ

カサブランカ(1942)を鑑賞した。

友人の勧めで鑑賞したが、こんなに古い作品だとは思わなかった。

久々に3:4の比率で映画を観た。

第二次世界大戦のヨーロッパから南へ避難した国民が中立国のポルトガル経由でアメリカへ渡ろうとする。飛行場のあるカサブランカを舞台にした作品だ。

しかし、アメリカへ渡るためには通行証が必要で、それを巡って主人公リックがカサブランカで営む酒場で事件は起こる。

アウトラインは「愛した女性が別の男とアメリカへ?!」だ。

戦後に生まれた私は戦時中の人々の精神状態や世界情勢を知らない。

特に欧米諸国は想像もできないが、かなり当時の状況を風刺した作品らしい。

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ここが好き
かなり淡々とした映画だ。
正直言って「とっても面白い」映画ではないが、恋人と再開や主人公のヒロイズム、キャラクター同士のやりとりを"1942年に作られた映画だ"と思って見るのは面白い。
現代にも通ずる型を感じる。
キーワードは「ピアノ」。やはりいつの時代も音楽は人に寄り添っていますね。
 
難しくて古い映画なので、一人で時間があるときに見る事をオススメします!