POPcorn

ネタバレなしで作品の良さを伝えます。

Man up

MAN UPを鑑賞しました。

行き遅れたふたりのチグハグなラブストーリーです。

レイクベル演じる口を開けば下ネタが飛び出る恋愛に行き遅れた女性ナンシーとイーサンハントの相棒ベンジーことサイモンペッグの繰り広げるドタバタだけど妙にしっくりくる物語。

 

ブラインドデートの相手に間違われたナンシーはノーと言わずデートを開始します。

ひょんなことから出会った二人の寿ストーリーかと思いきや、そうシンプルなお話ではなく、中盤からドタバタバタバタ大激走です。

私も年を取ったからか、惹かれ合うきっかけもないままお互いの命を守り合うようなハリウッド映画より、明確に出会ったきっかけがあり、仲を深めていく過程をしっかり見せるような映画に感情移入するようになりました。

本作はベタベタな作品ではないですが、なんか沁みました。

 

ここが好き
ブレない二人のキャラとクライマックスからラストにかけてのチル。
コメディと割り切って見ていたのになぜか最後には涙していました。
ナンシーだって最初は男勝りな顔で確かに恋愛には縁がなさそうなキャラクターだと思ったのに最後には魅力的に見えていました。
そして90分というまとまりの良さ。
あれこれ理由はありますが、ここ最近で見た作品でダントツの満足感です。
平日の一人の夜にぜひ鑑賞して見てください。

THE MATRIX

久しぶりにマトリックスを鑑賞しました。

Sci-Fiの金字塔であるこの映画、かなり幼い時に一度見ていて、当時はアクションの壮大さにしか目がいきませんでしたが、改めて見てみると、そのテーマ性は2020年現代でも古臭さを感じさせず、なんとも不思議な気持ちになりました。

あえていまさらシナリオアウトラインをつけるとしたら「天才ハッカー仮想現実をハック」です。

 

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この映画は、おそらく当時から様々な妄想や憶測があったであろうAIの発達した世界を描いたものだったんですね、知らなかったです。

AI誕生→人類との対立→戦争→マトリックスの誕生→現在

この設定がかなり秀逸で、AIが発達した未来である現代でもこんな設定を思いつくのは容易ではないのではないでしょうか。

 

ここが好き
重箱の隅まで練られた世界観と倫理観や哲学、登場人物たちの性格、そして当時斬新だったアクションシーン、一度見れば忘れない映画ですね。
改めて見ても最初から最後まで目を離さず見れたし、完成度の高い映画だなあと感心しました。
それでいて単にアクションに重きを置いた作品でなく、AIが招くディストピアをダークな未来予想図として1999年に描いていたということ。
もう20年も前なんですね。
 
20年前に見て、うろ覚えでこの記事を読んでいるそこのあなた。
もう一度見てください、衝撃ですよ。

ブルックリン

BROOKLYNを鑑賞しました。

MARVEL好きならキャプテンの故郷で認知しているのではないでしょうか。ブルックリン。ニューヨーク内の地名ですね。

50年代のイギリスとアメリカを舞台にした作品で、2016年に撮られたとは思えない世界観で物語が進みます。

イギリスの田舎娘のヒロインが一念発起してアメリカに行きます。距離感は違えど状況みたいな気持ちですかね?今とは違って飛行機なんかも身近じゃなかったようで、船で行き、滅多に帰れないような渡米です。覚悟の大きさなんかも違うかもしれませんね。

ツテでデパートで働き始めるヒロインですが、初めは馴染めずホームシックなんかでくよくよしたりするものの、次第に垢抜けて行き、最後には立派なシティガールとして故郷に凱旋したりします。

 

ここが好き

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シアーシャ・ローナン演じるヒロインのあどけなさと美しさの混在がなんとも繊細に映像化しています。
素敵な英国訛りの英語とともにおしゃれな世界観にすぐに引き込まれます。
シナリオは非常に大味ですが、それすらなんだかイギリスらしさを感じます。
なんとも落ち着いた映画なので、土曜の夕方なんかにいかがでしょうか。
シナリオアウトラインは「田舎娘、垢抜ける」。

パラサイト

噂のパラサイトを今更鑑賞してまいりました。

 

今や言わずと知れたアカデミー賞受賞作品「パラサイト」

かなり出遅れましたが、劇場でチェックしないわけには行かない!と急いで鑑賞してきました。

これまでにも、日本でもヒットした韓国映画は何本かありましたが、どれも見たことがありません。

見ようと思っても優先度がそこまで高くなく、いつのまにか忘れてしまっていました。

 

 

「パラサイト 娘」の画像検索結果

貧困:地下/地上:富裕の構図で描かれるこの映画ですが、配役がなんとも絶妙で、どのキャラクターもはまっていました。

また、地理的に近いということもあり、街並みや生活感は日本と似たところがやはりありますね。世界観にはすぐ馴染めました。

シナリオアウトラインは「一つ屋根の下みんな集合!」です。

 

ここが好き

どこをどう感想を書こうとしてもネタバレになってしまいそうでかけません。

ただ、私個人としては似たような設定の映画を見たことがないので、この21世紀になっても真新しい世界観の映画がよくまあ作れるもんだと思いました。

また、見終わった後にはぜひネタバレレビューなんかを見てください。

アカデミー賞に選ばれるだけあって映像手法なんかにかなり手が込んでいるようで、

珍しくもう一度見たいと思わせます。

 

ただ、若干脚本に雑さがあり、いや、そういう手法かも分からないですが、

私としては納得のいくまとまりではありませんでした。

不要な描写がいくつかあったり、設定にアラがあったり。

まだまだ映画の世界はわかりませんなー。

 

たまにはいいかな、韓国映画

それと、まあ、そんなアラを取っても、鑑賞した友達同士語り合ったりするのには適した映画なのではないでしょうか。

まだまだ劇場は混み合っていますが、ぜひ鑑賞してはいかがでしょう。

 

アリータ:バトル・エンジェル

アリータ:バトル・エンジェルを鑑賞しました。

BTSの映像を見て、モーションキャプチャによるアリータ実体化の技術を見て、思わず見たくなってしまいました。

 

なぜその手法で映像化した、という気持ちは拭い去れませんが、いい作品でした。

時にCGに、時に本当に実在する物のように見えました。

今までサイボーグというとターミネーターシュワちゃんを筆頭に男性のイメージが強く、ゴツゴツしてメカメカしているという印象があります。

この映像化で女性の繊細さを反映したサイボーグのようなものを見て、新鮮な感じがしました。

アリータ役のローサ・サラザールメイズ・ランナーシリーズに出ていましたね。

シナリオアウトラインは「メカ少女、つよい」です。

 

ここが好き
内容云々は置いておいて、映像美とアリータの強さですね。
ただ、原作を知らないので強くは言えませんが、アリータがかなり人間寄りの思想なのはなぜだろうと最後まで思ってしまいました。
その中で人間とサイボーグの関係性やヒューゴの仕事とアリータの心情など、SF議論が白熱思想な作品です。
 
ストーリーとしてまとまっているかどうかはさておき、なんだか映像描写の新しい側面を見た気がしました。
ぜひに。
 

Aloha

Alohaを鑑賞しました。

最近ブラッドリークーパー出演作品にハマっていて、なかでもこの作品は特によかったです。

 

名優揃いで、彼はもちろん、エマストーン、また、レイチェル・マクアダムスの娘役として出演しているダニエル・ローズ・ラッセルが遺憾無く才能を発揮しています。

ストーリーはとってもいい!!というほどではありませんが、場面場面の名優たちの演技に心動かされます。

シナリオアウトラインは「宇宙少年、スピリチュアル女子とハワイで…!」です。

 

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ダニエルちゃんはワンダー君は太陽にも出演していましたね。

出世作がたくさんです。

 

ここが好き
ちょっとベタベタですが、それぞれの演技でカバーされているギリギリの作品です。
最後まで「ベタベタだなー」と思って見ていましたが、最後の最後でいい印象を与えてくれました。
期待せずに最後まで見て欲しい作品です。
でも、おかげさまでまた見たいと思わせてくれたので文句なしです。
 
ラノベみたいな展開です。
抵抗のない方、ぜひ。

世界にひとつのプレイブック

原題:Silver Linings Playbook

世界にひとつのプレイブックを鑑賞しました。

こんなにも題名から内容が想像できないこともなかったですね。

ブラッドリークーパー演じる主人公パッドとジェニファーローレンス演じるヒロインティファニーのドタバタながらまっすぐな駆け引きがなんともたまらない作品でした。

 

久々にとても素敵な作品に出会いました!

登場人物たちが全員魅力的で、特にロバートデニーロ演じるパッドの父親は最高でしたね。

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ここが好き
とにかくテンポがよくて、あれやこれやとストーリーが展開し、気づけばクライマックスでした。
コメディ要素がかなり強く、しかし内容はシリアスであり恋愛でもあるという、なんとも具沢山な作品です。
 
人によっては結末がありきたりだと思ってしまうかもしれませんが、
言いたいことをはっきり言えない日本人としては見習いたい部分がたくさんある映画でした。